「京都にある、わいわいワイン会の目標のお店に行ってきました」

 清八でございます。
12月9日~10日で、久しぶりに京都・大阪に行ってきました。京都へは新しいポリシーの飲食店がオープンしたという情報を入手する毎に通っています。例えば、今では浜松市内でも存在している七輪(かんてき)による炭火海鮮焼きの店とか、エビスビールしか置いていない店(これは浜松市内にはありませんよね)とか、讃岐うどん麺のセルフサービス店とか、和食(五穀米)のバイキング店とか、いろいろと味わわせていただきました。京都は歴史のある都市ですが、個人的な思いとしては、日本で一番「新しもの好き」な街だと思います。

 今回は、今年の4月に主婦と生活社から出版された「京都・吉田屋料理店」のレシピと料理の写真からのイメージが、拙宅で18年継続できた「わいわいワイン会」での肴に応用できないかと素人考えなのですが、たいへんに興味と好感を抱いてしまったのです。ご興味のある方は、まだ入手できますので、ぜひ自費で購入されて熟読していただきたいのですが、京都市中京区丸太町通御幸町下ル毘沙門557-1という大変にわかりにくい場所で、6年前に倉庫となっていた町家を改造して始められたのが「吉田屋料理店(写真①)」なのです。しかも女将は30代、ワインの肴として登場するのが、京料理をベースにフレンチ、イタリアン、アジア、中近東料理と、京都市内に多い多国籍料理が並べられ、市内のみでなく、全国、世界中からリピーターが通い、予約が取れない店になっているという噂のお店です。

 今回、やっと予約が取れて体験できたのですが、普通の町家です。食器もワイングラスも家具・調度品もグルメ志向者(?)向きではありません。正に、ホームパーティの感性です。ワインは常時40種類ほどで3~4千円ですから、この料理には、このワインという組み合わせでもありません。しかしながら、この女将に期待できるのは、日本酒なし、発泡酒もなし、ビールは「ビール」しか置いていないというポリシーにです。わかりにくいでしょう。ドライやスーパードライ、一番搾りなどを置いていないという意味です。(京都市内で、アサヒビールを置かないと言う勇気に拍手と感謝、スタンディングオベージョンです)

 これまで、この「ちりとてちん」で何度も何度も書かせていただきましたが、日本のビールは殆ど麦とホップ以外で作られていますから,、国際的には「ビール」ではなかったのです。メーカーの開発者の方にはたいへんに失礼ですが、ドライやスーパードライ、一番搾りなどは和食(特に、寿司・刺身)に合わせて開発されていますから(機密情報をバラしてしまってごめんなさい)世界の料理には合わないはずなのです。この吉田さんは、ご自身が考案されて作り続けている料理に合うアルコール飲料を常に考えられている方なのだなぁ、と納得してしまいました。

 今回、できるだけたくさんの料理を味わってみました。
「ラフランスとブルーチーズのサラダ」、「たこのカルパッチョ」、「近江かぶのピクルス」、「すぐきじゃこめし(写真②)」、「塩バラ肉の塩漬けソテー」、「穴子のフリット生春巻き仕立て」、「キムチオムレツ」、「アンチョビと黒オリーブのピザ(写真③)」、以上の料理に白のハウスワインボトル1本と赤のハウスワインデキャンタ1本で、何と1万2千円でした。このお店には、四季折々に通ってみたい興味心があります。久しぶりに興奮してきました。

 ところで、順序が逆になりましたが、お昼は京都大学でランチしました。大学の北側にある吉田神社と重森三玲庭園美術館が今回の目的だったのですが、周辺に適当な飲食店が開いていなかった為、大学の生協レストランに飛び込んだというわけです。

 ところが、このレストランただものではありませんでした。週替りランチ(写真④)が何と税込み577円、それもスープ、サラダ、メインディッシュ、ライスorパンでナイフ・フォークでした。食後のコーヒー・紅茶は157円プラスでした。

 しかもですよ、お昼からワイン・ビール・日本酒が用意されているんです。そのビールは、発泡酒でもドライでもスーパードライでもありません。京都の地ビールと早稲田の吉村教授とのプロデュースによるエジプトビールがあるのです。日本酒は当然、京都の地酒です。土・日でもランチは用意されているとの事なので、ランチの穴場ではないでしょうか。当然、週替りランチ以外に、フレンチ・イタリアン系の単品もたくさん用意されていました。大学構内も散策できますので、関係者でなくても、おすすめのスポットだと思います。

吉田屋料理店のホームページはありませんが、次のURLをご覧下さい。
http://craft.kyoto-np.co.jp/osusume/yoshidaya.html

 京都大学の生協レストランのURLです。
http://www.s-coop.net/time/shop_camphora.htm

2006.12.15