2009.10.26 |
独り言 |
暫らく前、読破した本は処分してしまう。と言う知人から 十何冊か持ってきてもらった中の一冊。
第一回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞を受賞。
あまりそういったことは今まで参考にしてしっくりきたことがなく、 自分の志向とはまた別のこと。と捉えることにしていましたが、 とても印象に残った一冊でした。 |
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先日、NHKアーカイブスで市川昆監督のインタビューの映像 のなかで、自分が感じたことをフィルムに映して行っていて、 観客に受け入れてもらうということは二次的なこと。 そんなニュアンスのことをインタビューでお話されていました。
今まで映画化されるような本を読むことがなかったので、この本 【四日間の奇蹟】と、同じく頂いた本の中の一冊(実際には上・下巻 あるので二冊)【亡国のイージス】は、読んでから偶然映画を鑑賞したので それぞれの監督が、一冊の本から何処をすくい上げてフィルムに 焼き付けていっているのかと言う観点から楽しむことが出来た作品です |
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今日、TUTAYAで物色していて見つけたこの本を映画化した 『四日間の奇蹟』一気に見終わりました。
いかにも身近にありそうであり、いつか自分たちの身にも訪れる かもしれない哀しい人間の性(さが)、温かな触れ合いを海辺の 情景の中で、突然起きた特異な現象を媒体にして浮かび上がらして いっています。
当時、文中に出てくるクラシックの曲名を見てもぴんと来ませんでしたが、 映像と相まって流れてくると、暫らく前に読んだこの本のその場面が活字 として浮かび上がってくるような錯覚にもなりました。 |
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物を創る仕事についていると、一度、あるものを自分の中に 取り入れて咀嚼して,提示するんですけれど、ここがって言う所を 理解してくれるとすごく嬉しくなります。逆に、ここまで来ていてここでだめ? とかってことも度々・・・。
伝えるって本当に難しいです。 |
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