2009.02.03
Tagliata di cervo

2009.02.02
休日に
2月15日の料理講習会の打ち合わせのため静岡に行って来ました。


本当ならドライブがてら家族全員と今回助手として
サポートしてくれる青山とで出かけるはずだったのですが、
上の子が風邪でダウンしたため家族は置いて、青山と
二人で打ち合わせと市場調査に出かけてきました。


そうなると二人なのでフットワークも軽くなります。
新しい出会いや面白い発見でもないかと思惑も見え隠れ
してきて高速道路の車中も話が弾みます。
前回、初めての打ち合わせで紹介していただき親交を深めた
【フロマージュミナミ】さんに立ち寄り、先日静岡ガスさんから
Faxしていただいた地元食材を扱う【リアルフードマーケットあくつ】さん
の場所を地図にしてもらいました。その後、今日のメインの仕事で
ある講習会の打ち合わせも無事に済まし、その足で【あくつ】さん
に伺い地野菜の仕入れをしました。



地元静岡の優良な生産者の方々との交流や取り組みがうかがえる
お店づくりは刺激を受けましたし、一つ間違うとマニアックな
雰囲気で近寄りがたくなりがちな形態のお店を、上手くアレンジ
されていて温かみやぬくもり、安心感を感じる店内の雰囲気でした。
お忙しそうだったのとスタッフお一人でその時間切盛り
されていたので、静岡ガスさんにお聞きして訪れた旨だけ
お伝えをして、買い物をしてお店を後にしました。


朝から何も食べずに3時過ぎになっていました。
その場所が市内で一番大きな浅間神社と言う所の仲見世一角に
あったので、蕎麦屋かなにかはあるだろうと、仲見世通りに
出てみて【あくつ】さんの斜め向かいに【静岡おでん】
と謳われた駄菓子屋さんのような懐かしい風情のお店が・・・笑笑笑。


青山と顔を見合わせて迷うことなく一直線に店内に、
小さな店内にカップル、老夫婦、家族づれで好い雰囲気《オーラ》
が店内から満ちていました。


中を取り仕切っている自分と同世代と思われるそこのお店の娘さんと思われる
お姐さんに、静岡のおでんをはじめて食べるのでよく分らないと伝えて
おまかせで10種類以上ある種を二皿に見繕って盛ってもらい初体験、
お代わりもして堪能してきました。



60年継ぎ足した牛筋と醤油だけの汁で煮込まれたおでんに
青海苔と鰹を振りかけて食べる静岡おでんは、疲れと空腹を
豊かに満たしてくれました。
朝から床に伏せていた上の子も、今は少し体調もよく、
食欲もあるとのことだったので、早々に静岡を後にして
早めに帰り近所の喫茶店【ほほえみ】さんでみんなで晩御飯でも、
ということになり一路新城へ。



ここの所冷え込んでいることと、お姉ちゃんが風邪で一日皆で
お家の中で遊んでいたこととか、近くとは言え外食で外に出れた
為なのか、それとも美穂お姉ちゃんが居る為か?皆ご機嫌です。



とは言え一人病み中なこともあり、いつもの様にはゆっくりとはせず
頃合いもいい頃で御飯も切り上げてお家でゆっくりと?


いつもこんな休日。

2009.02.02
落語 酢豆腐
二年ほど前に、とある切欠で聞き始めた落語、
半年ほど寝ても醒めても落語漬け位の日々をすごして
まだ自分にも料理以外に情熱を傾けれるものがあったんだと
思える出会いでした。それとやっと料理以外に少し気持ちを
向けれるゆとりができたのかなぁと感じる思いもありました。




その頃とりあえずは名人といわれるものからと言うことで、
レンタルCDショップで片っ端から借りまくって聞いた中で
特に気に入った一枚【古今亭志ん朝《酢豆腐》】




寄合酒の席でそこに集まった若い衆達がそこをちょうど通りすがった
いけ好かないキザな若旦那に腐った豆腐をあの手この手で誉め
そやして食べさせてしまう話。




志ん朝さんの持つ【陽】の部分が一つ間違うとうと大人のいじめの
要素を持つ話をあっけらかんとした陽気な職人達の寄り合いの座興
といった風で描書き出されていて、キザ旦那もどこか愛嬌のある憎めない
人物にデフォルメされ志ん朝さんの演じたキャラクター中でもいちばん
好きなキャラクターです。
年末に買っておいた豆乳が、師走のばたばたの中で忘れ去られて
先日冷蔵庫から出てきました。(豆腐屋さんすいません。)


奥さんが冷蔵庫から取り出して流しに処分していました。
何かの加減で液体の豆乳がゲル化して寄せ豆腐のようになって
流しにドボドボとしていく様を目にしたときにふと思い出した
この話。食通ぶった若旦那のようにその腐った豆腐に
【酢豆腐】と命名して、おだてられ口に含んで「一口に限る」?

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