2018.01.15
鰻 “一心屋のまぶし丼”


この春定年を迎える当時高校ハンドボール部の顧問の加藤先生の
定年祝いを兼ねた同窓会の企画・打ち合わせのため久しぶりに
3回生で落ち合おうと言うことになり、里帰りを兼ねて半田へ。


卒業して早いもので33年になろうとしています。
先生も当時バリバリコーチを大学院でされていて、新卒で赴任先の
わが高校へ。公立高校で一応は進学校。なかなか部員もそろわない
中で、みんな喧々諤々。喜々こもごも。時が経ってみると
それもいい思い出。久しぶりに再会の同期男性3、女性3の計6人。
打ち合わせのめどが立つと、時が経つのも忘れ昔話に花が
咲きます。喫茶店には申し訳ないような、めいめいコーヒー
一杯で約3時間。あっという間に経っていました。

お昼に合わせて半田の実家に家族を送り届け、自分は打ち合わせ
に出かけたのですが、由貴さんと娘二人はおばあちゃんに預け
久しぶりに孫御守でもさせてやってねとお願い。彼女たちが
年末連れて行ったボーリングにお熱なので、それじゃあみんな
でボーリング行ってくるね。という算段に。


夕方おち合い、皆で晩御飯をどこかで食べて解散。そんな一日の
スケジュールで動きました。



ちょうど先日近所のブテックの近しくしてくださっている
女性が,半田に用があって出かけるんだけれど,どこかいいお店
ないですか?って聞かれていたのですが、もう自分たちは
以前は半田では寄るお店が決まっていて、おばあちゃんがやって
いた屋台のどてやき屋“たなか”。と、その妾さんがやっていた
焼肉(ホルモン)“たなか”。じゃりン子ちえに出てくる
ようなお店でした。当時そこのどちらでしか食事をしなかったので
他のお店を知りません。どちらかと言うと、そのお店の食事に
行く為に半田に帰っているようなものでした。


時は経ち、もうどこもありません。

【屋台と言っても昭和40年ころ道路交通法の改定で、当時半田港
界隈で働いていた職人さんのために帰りにちょっと立ち寄れる
屋台が国鉄半田駅界隈にあったものが立ち退きになって、どこか
身寄りを頼って軒先で営業始めたのが屋台と言う。当時を知る
おやじのようなその界隈で当時青春時代を過ごした生き字引の
情報でしたがその親父も今は儚くなりました。
今から20年ほど前で5件ほどその名借りを残すお店があったとの
こと。現在はすべてなくなっています】


ですので最近はあえて食事時間をを外して実家に行って、帰りに
途中で食べて帰る。

一軒刈谷にあるんですお気に入りが。


彼女も旅行好き、食べるの大好き!な方なので半田らしい
お店って?言われてもぱっと思いつきません。
・・・。ご多分に漏れず。半田も飲食業界の荒波が押し寄せていて
個人店。老舗。がどんどんなくなっているのも現状は同じ。


・・・一軒ありました。が。久しく行っていません。20年ほど。
ちょうどこの機会に家族で下見もかねて行ってみようと言う
ことに。それに昨日1月13日(この時点で)誕生日だったので、
ちょうどお祝いも兼ねれていいかと。


鰻で思い出した話が。

浜松本課寺寄席での“ちりとてちん”さんの落語のまくらで、
関西でうな丼の話。

一番はもちろん鰻がちゃんと乗ったの!あたりまえ。二番手が
鰻のお頭が乗った頭丼。最後にたれ丼と言うのまである。
もちろんこれが一番安い!へー。って納得。大阪らしい話。


で。以前子供たちを連れていった鰻屋さんで、当時小っちゃ
かったというのもあったのですが、あんまり鰻には食指を
動かされてなくって、下の千春なんてそれこそ一番経済的な
たれご飯のとこだけ食べていました。それから時は流れ
彼女たちも成長して。美味しいものもそれなりに経験して
きて、今回ちゃんとした鰻屋さん初体験でした。


“一心屋青山店”以前このすぐのところのマンションに住んで
いたこともあり20数年前当時、ちょこちょこ寄せてもらって
いましたが、ここのところ本当時ご無沙汰でした。


うちのおばあちゃん含め家族5人でまぶし丼×5。肝いり吸い物
×5。お茶漬け用薬味とお出し×5。


これをみんなに食べてもらいたくって。


そう!今日は“清く。正しく。美しく。”これを食っとけ。と。



可南子。千春。一口食べて、ニヤッと。

やった。です。



子供のころ、外食なんてめったに連れて行ってもらえなかったので
鰻なんてまともにお店で食べたのなんて結構年がいってからだと
思いますが、子どものころばあちゃんが鰻割いたのを買ってきて
くれて、魚焼き網で焼いてからたまり醤油を入れた甘辛いたれで
さっと煮たものが我が家のごちそう鰻でした。


勿論大人になって福岡柳川の鰻の蒸籠蒸しも衝撃的な美味しさで、
しばらく賄で何度か真似して作ったこともありましたし、
浜松の知り合いのお店でいただいた天然の鰻の白焼きにも衝撃を
受けました。近所のうな中さんも忙しい12月の賄は必ず一回は
伺いますし・・・。

とはいえ、自分にとっての鰻はバリバリに焼いて、甘辛いたれの
かかったこの店の”まぶし丼”!どこか懐かしいばあちゃんの
味を思い出させてくれるものなのです。それを皆で味わうことが
出来て。ましてやニヤッとしてくれて。とても嬉しいひと時を
過ごすことが出来ました。


今年は正月早々、本当に盆と正月!が来たっていうくらいいい
こと尽くしで、一年分のいいことが一月中に終わってしまんうんで
はないかってくらい。続いています。



今日の日中の同窓の打ち合わせの時、何度も本当に楽しいね。
3回生がみんなで幹事やるって決まってよかったね。ってみんなが
言ってくれて、そこで過ごしているだけでホックリしてきました。
それもこれも、当時それぞれが思うところはあったと思いますが、
やりきっているので、悔いはないとこまで行っているから、今と
なってはすべてがいい思い出になっているからかもしれません。
4月の“加藤先生を囲む会”今回自分が言い出しっぺで、料理と
お酒、うちFRASCATIで用意するから。ちょっと遠いけど豊橋まで
来てって。その分美味しい料理とワインでお迎えするって。


今からめっちゃ楽しみです。


2018.01.07
成人式です。





最近は出番がなかったカメラを久しぶりに引っ張り出してきました。
早いもので、長女奈津美が成人式。


妹たちもご機嫌です。


成人式をいちばん積極的に喜んでいたのはばば。こういうのは
一年以上前から衣装決めで何度も貸衣装店へ足を運び、前撮りも
あったりしてなかなか大変。でもそこが女性陣には楽しみみたい。

・・・うちら夫婦がお店をやっているので、新城に引っ越してきた
20年前、彼女が10ヶ月のころから実質の育ての親役を買って出て
くれたのがばばです。長い育児の間、もちろんいいことばかりが
あったわけではないでしょう。苦楽を共にしたある意味戦友。
何かあると、『なっちゃんにはこれはしてあげたい。』が口癖。
なので今回の成人式はかなりばばも気合が入っていました。
初孫に念願の晴れ着を着させれてご満悦でした。



これは余談。


自分の成人式はローマでした。
当時勤めていたローマの日本料理店の先輩方が僕ら新成人の
同期3人をコロッセオ近くのトラットリアで祝ってくれると言う
ことに。僕ら同期3人と先輩3人。男6人で!


トラットリア入店早々に先輩曰く『今日はお祝いだから。今日6人
ここに居るから、一人1ℓで×6人で6ℓ!これ呑むまで終わらない
から。』


で、二人飲めない人がいて4人で6ℓ。なんとか飲み終わり、楽しく
会も終わり、日本人6人深夜のコロッセオの前の道を横に肩を組ん
でべろべろで、なんか歌いながら帰ったのを、当時は普通の成人式
とは違うしって、なんとなくさみしいと思っていましたが、
今となってはそれがかえってとてもいい思い出となっています。

           ・
           ・
           ・
誕生日もそうだと思うのですが、成人式なんかもつまるところ
勿論本人のものなんですが、親や周りの人の目線んで見えるように
なると、親にしてもらって20年!ってことだと。そして、こっちが
“ありがとう”って思う日なんだと。そんな理由付けをしてやっぱ
こんな日は奮発してシャンパン!(ほんもの)でしょう。晴れの日
ですから。


本人はさっき帰宅してあわただしく中学の同窓会があると出て
ゆきました。慌ただしかった喧噪がひと段落して二人で乾杯。
妹たちはジュースで。


もうちょっとしたらご近所の喫茶店“ほほえみ”さんで、今日は
お疲れさんしようって。奈津美さん抜きのその他我が家のアフター
成人式お疲れ会です。

2018.01.06
フランス産仔羊のロースト ミントバター風味

2018.01.02
お正月
今年もやってきました。お正月!年々一年の早さが加速して
いるように感じます。


いつものように浜松“弁いち”さんのおせち料理とばばの筑前煮
と甘々茶碗蒸し(今年はそんなに甘くなりませんでしたが。)
とお雑煮。ここ10年変わらぬ過ごし方です。


うちの家族皆、胃袋をつかまれているので毎年楽しみに大晦日
から正月2日までわいわいがやがやと。今年も正月が明けてきました。


今年は正月明けから好いこと尽くめです。こんなのは久しくないく
らい。みんなコツことと積み上げてきたものが一気に実を結んだ。
って感じ!



2018.01.01
謹賀新年



フラスカテイも今年4月で20年!


今思えば何かのご縁で豊橋に来てこんなに歳月が経って
いました。いろんな素敵な出会いもいただきました。
生まれ育った半田より、いつの間にか新城の方が長く
なっています。お店を取り巻く環境も豊橋有機の会との出会い
から発し0q(イタリア版地産地消の意)、日本でも昔から
言われていた“四里四方で賄える”この土地の恵みを享受
ようになってきました。

自分にしても料理を始めて30年“心・技・体”が整ってきました。


とはいえ、毎日一歩づつ。変わりません。


今年ももよろしくお願いいたします。


           FRASCATI  榊原弘盛






2017.12.08
甘鯛
近年の肉ブーム到来でメインでお魚が出ることは本当に
少なくなりました。

不思議なことに“超”がつく高級魚、この甘鯛とのどぐろ
(アカムツ)は別ものらしく、仕入れればそれなりに売れて
いくのが不思議です。


ま。値付けって、うまく出来たもので、高いだけの理由がちゃんと
あるんです。説得力があるって言いますか。


うちでもやっぱりこの二種の魚料理に関してはお客さんが
ついています。


でもあえて魚好きとしては、雑魚のおいしさを知ってもら
おうとせっせと漁港通いをするわけです。


西浦漁港、魚介類の取り合わせ“アンティパスト・ミスト・マーレ”


先日西浦漁港にお店を出している魚屋さんの社長さんが突然来店
してくれました。この料理をお出しして喜んでいただけたのは
よかったです。



高級魚はぽーんんと刺身やカルパッチョでも美味しいし、焼いても
抜群に美味しいんですが、ちょこちょこせっせと仕事をして初めて
美味しくなる手間のかかる食材もやっぱり大好き。料理人として
やりがいのあるのは同じなんです。

2017.12.08
まさゆめ?
師走だからっていつも忙しいわけではなく、かえって平日は暇。
週末に一気に押し寄せる。いわば波動砲(宇宙戦艦ヤマト)
の様な人の動き。


そのせいか?お陰か?ここのところ明け方近くに観る夢がかなり
リアル。


たぶん5時6時ころからこんな夢を見ます。


《場所は日本家屋の割と広いお店。たたきのおくどさんが
あるような調理場。なぜかスタッフが数人がいて。今日見た夢では
予約時間より早くにお客さんが到着。あと30分はあると思い、
ぎりぎりのスタンバイを逆算をしていたのが一転、大慌てで
ばたばた。そこからがいつもの夢のパターンで、料理をしよう
と思うと何かスタックがこれはどうなんですか?とか、どんどん
お客さんが入ってきてオーダーが何枚も入ったりで、気は焦る
のに何一つ料理はできないっていう状況の夢がずっと5時6時
の間ぐるぐると続きます。そりゃあ寝た気がしません。
いつの間にか生も根も尽き果てて気を失うように寝るのでしょう。
起きた時にはその残像が。寝起き、悪い。悪い。》


似たような夢を見るのは、ここ最近で二度目です。


これも師走の訪れを告げる兆しなのでしょう。


でもまあ。疲れます。






2017.11.30
白トリュフ


今週分はご予約、お取り置き分にて終了となりました。


次回あと一回(12月中旬)入荷予定となります。

2017.11.30
白トリュフ


今週分はご予約、お取り置き分にて終了となりました。


次回あと一回(12月中旬)入荷予定となります。

2017.11.29
第二弾白トリュフ
今年は例年になく高値ですがリクエストしていただくお客様が
いらっしゃるので頑張って仕入れています。


今回のは一段とコンディションがいいようです。


少し余裕があります、興味のある方は是非!

人生観変わります。

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