2005.11.29
こころの内から湧き上がってくるものを感じた瞬間
日曜日、マリーン・ジャズコンサートに御津ハートフルホール
まで行って来ました。今から23ー24年前、高校生の頃初めて
知りその後ブランクが在り10年前“夜もヒッパレ”と言うテレビ
番組で何度かゲスト出演されていて圧倒的な歌唱力に魅了されました。

先日ふと立ち寄ったお店に置いてあった情報誌にこのコンサート
の記事を見つけ次の日、早速問い合わせて予約しました。
お店にお客様の置いていかれたオペラのコンサートのパンフレット
の横にこのパンフレットも何気なく置いておきました。
それとなく気づかれたお客様も当日二組お会いすることが出来ました。

こういう声量,表現力のあるシンガーにはCDの容量は小さすぎる
と言うことが帰り道、車の中でホールで買ったCDを音量をかなり
上げて聞いても、今聞いた同じアーティスト?と思うほどでした。

2005.11.16
嵩山のおばちゃんたちの作る野菜たち
愛知県の外れ、もう少しで静岡県との県境という
姫街道沿いの一帯を嵩山“すせ”と言います。そこで
週3日水・土・日と路地で自分たちの作った野菜を売って
いる地元の農家のおばちゃんたちが居ます。街道沿いに
ぽつんと建っている小さな小屋で雨の日も、風の日も、
暑い日も寒い日も、週3日笑顔で、彼女たちの人柄を
表わす様なあったかい野菜たちを売っています。
そこで野菜を買い始めて彼是3年になります。
ここの野菜からインスピレーションを得て生まれた料理たち
も徐々に増えてきました。豊橋という地域性“Regionale"
を生かしたイタリア料理を作り続けるよう、この野菜たちが
導いてくれたことも少なくありません。
    

2005.11.15
富士山麓の天然茸
土曜日親戚の結婚式出席のため沼津に行きました。
恙無く式も終わり、親戚一同、伊豆長岡で一泊して
翌朝10時に現地解散になり、こんな時間に寝坊助の
自分が自宅から200q離れた所からスタート出来る
チャンスは滅多にありません。迷わず富士五湖目指して
出発しました。予想以上の渋滞で目的地を山中湖に絞り
“三島由紀夫文学館”と“サンタクロースミュージアム”
で家族サービスをして富士山を山梨側から抜けるルート
沿いに富士山麓で採れる茸を売っている露店が幾つか
ありその中の一軒に寄って茸を買いながら色々なお話を
聞くことができました。富士山麓には500種類もの
天然茸が自生していることや、ポルチーニやジロール茸も
採れること、種類によっては7月から出荷できること、
東京の仏・伊レストランにも卸していることなど、
収穫大でした。土曜日お店を閉めてもこれで元が取れました。

2005.11.09
料理王国12月号を読んで思うこと
今僕らの居る伊料理業界、ましてや仏料理業界ですら町場のレストランの
歴史はそんなに長くありません。20代の頃憧れた大先輩シェフ
穴の開くほど読み、盛り付けのセンスの良さに惚れ惚れした本
“シェフシリーズ”やお店に伺って直接お料理をを頂いた
方々の現在の立ち居地、新しい挑戦が綴られて居ます。
イタリア料理の現在トップシェフの方々でも50才台そこそこです。
そんな料理界の短い歴史、速い移り変わりの中で現在の 
大先輩がたの最先端で旬な取り組みが綴られていますし、その他の
特集も客観的に書かれていて久しぶりに読み応えがありました。 

2005.11.09
お知らせ
11月22日(火)の夜の営業は、ギター奏者の小馬崎達也さん
を迎えて、ライヴ演奏とディナーを楽しむ会を企画して
おります。夕方6時以降のディナーのご予約を承っております。
演奏は8時頃スタートの予定です。(8時以降の入場も受付致します。)
入場料、ワンドリンク付ー3500円 料理料金別になります。

インフォメーションに小馬崎さんのホームページアドレス
を乗せて貰いますのでよろしかったらご覧になってください。

2005.11.08
蝦夷鹿
今日、北海道産雌の蝦夷鹿のサドル(背)骨付き一頭分
が入荷し、これでほぼジビエ類が出揃いました。秋から
冬の装いへシフト完了というところです。蝦夷鹿を使い
始めて彼是3年目になります。初めて骨付きロース、
俗に言うTボーンステーキの部位をグリルにして味見した
ときフィレンツェで食べた“Bistecca alla fiorentina"
を彷彿とさせる焼いた肉の香り、脂の香ばしい甘味が
暫く忘れていた感覚を覚醒させられた思いでした。
赤身の肉の美味しさを十分発揮してくれるグリルで
骨付きのまま、トスカーナ産Ex,ヴァージン・オイルと
塩、胡椒のみでシンプルにそしてダイレクトに蝦夷鹿の
フィオレンティーナ風でお出しします。

2005.11.06
あたりまえのことをあたりまえに
丁度一年前“エンジンゼロワン”と言うイベントがあり日本の各
分野を代表する著名人が何十人も豊橋を訪れてこれからの地方の
在り方、役割について意見を交換すると言う趣旨の会があり、その会の
ひとつの催しの中でジャーナリストの筑紫哲也さんが“スローフード
について語る”と言う講演を聞く機会がありました。日本にもそれに
似たものがあると言うことをその講演の中で言われていました。
商業的ではない本質的なスローフードについて的確で楽しいお話し
が聞けた心地良い講演でした。今日それを思い出すお店で食事をす
ることが出来ました。浜松三方原町の“うな正”さんで、若い二代目が
堅実な仕事をされていてとても気持ち好く食事をすることが出来ました。
ぬか漬けに日本のハーブとも言うべき香り豊かな柚子や紫蘇の花の
アクセント、そして絶妙な塩梅、始めていただいた天然鰻の白焼きと鰻重です。
山椒を掛けるのを忘れて頂きました。飾らないお品書き、人柄から伝わる
誠実さの表れる料理、これからもしっかりと地に足の着いた仕事をしてもらい
たいお店の一つです。

2005.11.03
ピッツィゲットーネ村のトラットリア トレピーテのおばあちゃんシェフ
ストラディヴァーリで有名なロンバルディア州の中世
の面影を残す町、クレモナから20q、住んでいたマレオ
から7ー8qの所に在る小さな城壁に囲まれた村
Pizzighettone.この村に小さなトラットリア トレピーテ
と言うお店が在り、お爺ちゃんとお婆ちゃんで店を
切盛りしている様なお店で、何度か当時の仲間に
連れて行ってもらいました。そこでの思い出深い
素朴な料理が「法蓮草とリコッタチーズのラビオリ」
です。まるで水ギョーザの様に大きなボール型のお皿に
盛られてでてきます。それぞれ取リ皿に取り、たっぷりと
グラナ・パダーノチーズを振り掛けて食べます。
思い出すと作りたくなる、そんな料理です。

2005.11.01
秋の深まりと共に 
イタリア語で家兎を“Coniglio"野兎を“Lepre"と言い
分けています。もちろん名前の違いのとおり肉質も
まったく別物で家兎は鶏肉の様で、野兎のほうは
野趣溢れる赤身の肉です。その野趣溢れる野兎の
骨付き肉を香味野菜と赤ワイン香辛料、ハーブで
24時間マリネし、その肉を取り出しバターでソテーし
香ばしく焼き色を付け新しく用意したミルポワ(香味野菜)
とマリネした赤ワインを鍋に戻してコトコト2時間半
オーブンで肉が骨から外れるまで蒸し煮にしました。
“Pappardelle ai sugo di lepre"昨年一度だけお試し
で取って作ったこの料理、とても気に入り早速ジビエの
シーズンインと共に今日からリストに載せます。
丁度肌寒くなってきたこんな季節に持って来いの
フラスカティらしい一皿です。

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