2006.12.31
大晦日に
中日新聞【けさのことば】31日より

“時は流れる、とわれわれは言う。しかしこれは正しくない。
流れ進むのはわれわれであって、時ではない。”

                  『トルストイの言葉』


もちろん初めて聞いた言葉です。
去年を言い表す『ことば』としてタイムリーに新聞から目に
飛び込んできました。ほんとうに今年は自分から時間を
追いかけているような観がある年でした。




十二月は、今まではいちばん辛い月でした。
というのもいつものお馴染みのお客様ではない方が大挙して
訪れるというパターンでしたので、そのためいつもの食材で
はなく、いつもの仕事でもなく、いつものうちの時間の流れ
方でもなく自分の思うレストランではない日常の反復が繰り
返されることを受け止めるための一ヶ月間という印象でしたが
今年は違いました。



秋口からこのホームページを見て初めて来店していただいた
カップルの方が増え初めてきました。この師走に入ってもその
新しい流れを加えて通常のお馴染みのお客様も一ヶ月を通して
来店してくださいました。
いつもと同じクオリティーの食材を通して使うことが出来、
普段と変わらぬ“フラスカティ”の取り組みが出来ました。
とても充実した満足のいく締めくくりが出来ました。



25日から30日、年内最後の食事に訪れてくださるお客様の
顔ぶれをお帰り際に拝見しながらこの一年の想いを巡らすのも
この時期ならではの心地よい時間です。一年のうちでいちばん
好きな6日間です。



この“Live"というお題をソルトさんから頂いて初めは
どんなことを書(描く)いていったら好いのか試行錯誤で
やって来ました。
このブログのことを見てくださっているかたで遠方から
帰省された折に「楽しみに見ています。」と言ってくだ
さったり、もちろんお馴染みのお客様、初めての方々も
この日記(週記と自分では思っています。毎日書けないので)
から自分の伝えたいことを感じてもらえたことを実感すること
が確認できる年でした。イタリア料理を透してイタリアの
食文化や食事に対する姿勢をこの地豊橋で表現することによって
見えてきたこの土地の食に携わる人たちの営みや
考え方、生産者の方や仲買や卸のかた、自分そしてお客様
この三点の関わりが書くことによって見えてきた部分が
ありました。ありがとうごさいました。




来年も『石中に火あり、打たずんば出でず。(司馬遼太郎)』の
気持ちでいけるよう頑張ります。よいお年を。





2006.12.27
今日の仕入れ
瀬戸内で水揚げされた1.5kgの甘鯛と伊良湖で
獲れた地物の鮑です。だんだんと大晦日が近づくにつれ
魚伊さんの品揃えもお正月らしくなり始めました。
その分うちの仕入れるものがこの時期姿を消して
いきます。もうひとつの不安材料は海も時化始めている
様なのでこれがおそらく年内最後の大物になりそうです。

2006.12.27
タリアッテッレ

2006.12.26
クリスマスメニュー第六のお皿

2006.12.26
クリスマスメニュー第五のお皿

2006.12.26
クリスマスメニュー第四のお皿

2006.12.26
クリスマスメニュー第三のお皿

2006.12.26
クリスマスメニュー第二のお皿

2006.12.26
クリスマスメニュー第一のお皿

2006.12.26

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