“自家製ドライポルチーニ茸と海老のパッパルデッレ”
直近で一番はまっている《自家製(セミ)ドライポルチーニ茸》作り。この3週間で10㎏購入して、傘はオイル煮にしてストックして、茎をこのドライポルチーニに仕立てます。
この料理についての思い出は、30年前ローマ修業時代の先輩が車を所有していて、ある日『ヒロ。いいお店見つけたから連れてってやるよ。ポルチーニとか肉が美味しい山の料理店だから。』で、その先輩がいつもレストランに行くときに誘ってくれていたのですが彼は、いつもどこ行っても“クレーマ・ディ・ポルチーニ”や“クレーマ・ディ・スカンピ・エ・ポルチーニ”を注文していました。
自分も少し味見させてもらって、美味しいパスタだなあ。と思ってはいましたが、改めて日本に戻っていざ作ってみよう。再現してみよう。と思っても全く思ったようにできません。当時のローマ料理の考え方では、そんなに難しい調理法をとっていないはずで、ただそのお店のやり方がわからないとシンプルな分手も足も出ないというウィークポイントでもあるのですが。で。かれこれ30年近くが過ぎました。この先日から自家製で作り始めたドライポルチーニ茸を使ったらどうだろう。と思ってやったらばっちりでした。ポイントはここでした。
たぶん山のレストランとかローマ市内のレストランであれば当時やっぱり身近な農家製のドライポルチーニ茸(日本に輸入されていない)を使用していたんでしょう。
今せっせとドライポルチーニを製造しているので12月いっぱいは確保できました。この料理は最近の中では一押しの自信作です。
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