2019.02.10
休日に

休日の今日いつものルーティーン。日曜美術館、イタリアの小さな村を見ながら一週間の溜まった疲れの体をゆっくりとしたテンポで目覚めさせていきます。そしてこれもいつもの遅めの朝食、今日は可南子が作ってくれたスクランブルエッグとトーストです。もちろん大好物のコーヒーをゆっくりと。至福のひと時です。

娘たち、ババに由貴さん、皆でChiacherareぺちゃくちゃお喋り、自分はコーヒー飲みながら皆の話を聞いてます。それまた至福のひと時。

午後早めに支度をしてピアゴに買い出しです。子供たちは100円ショップのセリア。自分は本屋にそれぞれ分散して別れ、最後に食品売り場で合流。

すべての用事買い物が済んでエレベーターを待っている時に見かけた80歳くらいのおじいちゃん。デニムをざっくり羽織って何気なく着こなしています。なかなかお洒落なおじいちゃん。

昔誰か言っていた言葉。『最近(昭和初期)あとをつけたくなるような粋な恰好をしたおじいちゃんが町内に一人くらいいたもんですが、最近めっきりそういった人を見かけなくなりました。』

自分らしく生きることの上手なイタリア。マレオ村に住んでいた時も、おじいちゃんおばあちゃんがちょこんと自宅の玄関先に座っているような村でした。皆一様にちょっとした自分に合ったおしゃれをして日がな一日のんびりと長閑に過ごしているような風景を懐かしく思い出しました。


2019.02.09
Rughetta

自家製ボッタルガのプレート

Rughetta ルッコラ

田原の高木さんが作ってくれているルッコラ(ローマではルゲッタ)ほろ苦いサラダで、ローマを代表する春の味覚です。フラスカティに住んでいる時、車で通りががった街道沿いの小高い丘一面がルゲッタの丘になっていて、始めそこに車を止めスーパーの買い物袋を持ったご夫婦が何やら摘んでいるのを見かけて不思議に思い車を止めて尋ねました。『何を摘んでいるんですか?』『ルゲッタだよ。美味しいよ。』・・・へー。ルゲッタってメルカートで売ってるものだけじゃなくて野生のもあるんだ。って、イタリアでもローマ以外でのルゲッタと言う野菜の食性は知りませんが、自分が見たのは春の味覚を採取するイタリア(ローマ)人の風景でした。日本でいうと土筆や蕨摘み。や山菜獲り。ちょっと臭いけれど銀杏拾い。言ってみればそんな感覚みたいです。

そんなルゲッタにはこの野菜のほろ苦さの様にほろ苦い思い出があります。オープンした頃、今から20年前頃はこのルゲッタを使った料理、例えば牛肉のカルパッチョとかなんかは上にのったルゲッタだけ外されるなんてかなり頻繁にありました。ほんとめげましたが、そこを変えてしまったんではそもそも本来あるべき形の牛肉のカルパッチョにはならないと。腹をくくり開き直って変えることはしませんでした。日に何度もことごとくそういった形でお皿に緑色のルゲッタだけ取り残されて帰ってくることが続くと、ほんとにこういうちゃんとした料理を目指してやっていていいんだろうか。って何度も思いました。

いつの頃からかそういったことがなくなり今ではこのルッコラ美味しいですね。って言ってもらえることが増えました。

今の若い料理人の人たりはスタートからこんなにいい食材に恵まれていて、情報もあり。お客さんたち食べての技量もかなり上がってきています。ピンポイントではお客様の方が情報を持っている部分も増えましたし、食べこんでる人には外食頻度は絶対にかないません。ただ自分の強みは食材のシンプルかつ美味しく調理するかっていう見極めの掘り下げ方と経験値!そこをどんだけブラッシュアップ出来続けられるかが勝負所であり、今後もお客様をひきつけ続けられるか自分なりに自覚しています。ただ、物を作る(創る)っていくうえでいつも心に刻んでいる言葉があって、女優の原日出子さんが言われていたことですが『物(なんでもいいですが)の寿命って、どれだけもがいたか。あらがったかがそのものの寿命の長さになるんじゃあないかって思います。』

すーっと思ったようにうまくいかなかった。それでもあきらめずにやり通せたか。続けていたか。ってのを経験している分。今となってはそれも自分のお店や料理の色や強みになってるんじゃあないかと思っていて。それこそよく言うんですが、初めからすべてそろっているなんて気持ちで始めたわけではないですし、レストランを分かっている%はどんな町や大都市でも同じで、東京はそのパイがでかいからこの価格帯でもやっていけるんだよって自分に諭してくださったACQUA PAZZAの元オーナーの言葉を胸に豊橋で開業して初めにぶつかった壁がこのルゲッタでした。ほんと“荒れ地に花を咲かせましょう”精神でかれこれ20年です。

実感としてはだいぶんと転がっていた石ころや砂利がなくって、やっと畑に開墾でき、種まきを済ませ、今発芽してきたところ。って感じですか。そうしながら自分たちもかなりお客様に成長さてていただきました。ま。お互いさまってことなんですね。共に歩んできたなって。

名実ともにほろ苦いRughettaの思い出。

 

がんばりまーす。

 

それと、こんなイタリアのものと比べても引けを全くとっていないこんなルゲッタを作ってくれている高木さんに感謝です。


深川めし

今日美穂さんが帰省してきました。お土産の大好物の深川めしを携えてきたくれました。

お昼はのんびり、帰省を聞きつけて駆けつけてくれたタカちゃんと積もる話をしながらランチです。『帰る場所があるっていいですね。』って嬉しいことを言ってくれます。

お昼食べてもよかったんですが、今日は土曜日。先週日曜日は八名小学校での共育の授業で休み返上したので、ほっとできる仕事終わりに自宅でゆっくり酒の肴としていただこうと持ち帰ってきました。それに由貴さんの大好物【洋楽倶楽部KISS高嶋政伸が熱く語る】を見ながらのんびり休み始まりを満喫です。

美味しくいただきました。


2019.02.05
旧暦

ちょっと前から旧暦に興味をもっています。農作業には旧暦で。とか。歴史好きからすると、大坂夏の陣・冬の陣は。坂本龍馬が暗殺されたのは。これってどっちの暦で書かれてんだろう?とか。永六輔さんのエッセイとかでも『年賀状はゆっくりでいいんです。旧暦の正月の朝に書き始めるくらいで。』ってあって、ぼくらみたいな仕事だと、クリスマスカードにしても年賀状にしてもほんと無理!気持ちはあっても物理的に取り掛かれません。ほんとに旧暦で年賀状が書けたらって思いますもん。

で。今日が旧暦1月1日。旧正月って言っていいんですよね。


2019.02.03
八名地区共育ふれあい活動

 

地元八名小学校区での地域活動【共育ふれあい活動】に今回で二度目のお声がけをしていただき講師として料理講習“イタリア料理体験”と言う時間を過ごしてきました。

【イタリアで普通に食べられている料理を、地域の食材を使ってつくります。作った料理は、その場で試食します。親子(保護者と子ども)または、大人(2人まで)の1組で参加してください。】

というコンセプトで、その他“バトミントン教室” “皮細工体験” “陶芸体験” “絵画教室”も並行して開催されています。

 

今回の講習内容は、ニョッキ作りです。料理は二種類にしました。

・ニョッキのゴルゴンゾーラ風味のクリームソース

・ニョッキのグラタン ソレント風

せっかくなんで、(時間の関係もあるので)試食・お味見として、ミネストローネとバーニャカウダをお出ししました。

野菜は正木さんの野菜100%使用しました。彼のお子さんたちが今も現役で通学されていますし参加されたお子さんたちも、ほぼ全校生徒のことを子供たちは把握しているような小さな小学校の風通しの良さもありますから、○○ちゃんのお父さんが作った野菜!って親近感がわくようですし。

会はつつがなく、無事に終えることが出来ました。ただ、質問とか、お母さんたちも慣れないこともあってなかなかしていただけなく、会の出来の実感が少しわかないというちょっとフラストレーションはありましたが、夕食で久しぶりに家族全員で地元の喫茶店”ほほえみ”さん(地元の人たちの交流の場になっていて)に行ったのですが、スタッフの直ちゃん(由貴さんの同級生)にちょうど「共育っていつなんですか。去年参加したお母さんたちがすっごい美味しかったって言ってたんで。今年もやるんだよね。」って何気ないところから嬉しい、励みになる情報を聴けてすっかり気を良くしました。

新城に住み豊橋でお店を営んで早20年。ほんとここ1,2年でやっと地元のイベントや企画ものに声をかけて頂くことが増えてきました。少しでも自分たちが見てきた、経験してきたことがお店以外の一般の公の場所で、ましてや子供たちも絡めて。っていうのってやっていて面白く、やりがいを感じれます。元気ももらえたりもします。


2019.02.01

フランス産コールベールの炭火焼 牛蒡ソース

賄い”鰯と大葉、梅風味の春巻き” と “鮃と真鯛の切り落としのゆかり和え”

この一月に入っても毎日なんかかんかと仕込みや片付け、打ち合わせなど片付と続きまともにお昼の賄が食べれない日が。と思いきや、先週末ちょうど寒波が来てぐっと冬の冷え込みが厳しくなるのと同じくして、今まで走る続けてきて急ブレーキの様に失速。今までは一喜一憂していたのですが、もう最近は開き直ってしまえるようになってきました。久しぶりにちょっと手をかけて賄にチャレンジします。

今日イワシの仕込みがあったのですが、箱で4㎏全部引き受けたので、少し賄に回して大葉と梅干を挟んで春巻きに。それと魚の掃除をして切り落としが出たので、これもちょっと冷蔵庫の奥に眠っていたゆかりで和えてみました。賄いと言うか酒のあて“肴になってしまいました。

 



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