辻静雄さんの言葉で『安いもので美味しいものはない。』確かそんな雰囲気の言葉があったと思いますが、ま。そこまでぱっさりと言い切らなくても、別の方向から見てみると、例えば魚一つとっても一般にスーパーで売っている者の大半を外して、超がつく高級魚例えば白川(白甘鯛),アカムツ(のどぐろ)・・・は特にこの一年ほとんど目にすることがなくなりました。し、出たとしても高すぎます。おろし身にして㎏2万円台前後でしょう。牛肉(和牛)なんて目じゃない値段になります。
うちの定番で行っても甘鯛(ぐじ)、クロムツ、真鯛、鮃、石鯛、鱸、しまつ(ヒラスズキ)、星鰈(城下鰈)ヤガラ、鰆。ホウボウやイサキの手のいいもので活かしものだと同じ位の値段になってきます。で。それをうちだとアラカルトだと100gくらいでカットするのでそれなりの値段になってしまいます。シャラン産の鴨やホロホロ鳥、兎、ある意味短角牛やフランス産仔牛骨付きロースなんかで言うと、カットする重さが違うので値が張ったように思いますが断然魚の方が仕入れ値としては値が張っていて売価もその分のしてきます。ポーションがしっかりしたフランス料理店やイタリア料理店には日本の魚はやさしくない食材となります。イタリアでもお肉の料理よりお魚の料理の方が値が張ります。
初めて白川って魚を紹介された時に、なんでそんなに高いのってびっくりしました。
それなりに、長年そういった食材を気合を入れて仕入れてきました。その経験からと、また、食べ手側の視点でもですが、やっぱり高級な食材って高い理由がちゃんとあるように思います。その他の一般的な食材に比べてやっぱり抜群に美味しくなる可能性のポテンシャルが高い。ただ、名前負けしているのもあるのでちゃんと目利きが必要。それに一番感じるのは美味しくなるスイートスポットが小さいと言うこと。例えば短角牛の200gにカットしたサーロインをグリルする。フライパンで焼きつける。炭火焼にする。すべて各料理になった時に全く別物になっています。それが個体差も出れば同じサーロインでも頭とお尻に近いところではまた大きな違いになっています。
もう一つ、真鯛特に2㎏を超える様な魚体の大きなものは尾の身と頭の方の肉質は全く別。だから調理法を変えています。
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