海の日を絡めた三連休最終日の昨夜、いろいろな偶然が重なり家族そろって外食することが出来ました。こういう仕事をしていると定休日以外ってなかなか、どうしてものことがないとお店を休むなんてできませんし、ましてや遊びとは言わなくてもちょっとした余暇・リラックスタイムなんて考えも及びません。考えません。
たまに夜の営業の時、来客がなくて早々に帰ることもあります。夜早いうちに自宅に帰れるわけですが、気分や体は本当の意味では休まりません。お店を早じまいしてへこたれて帰ってきているわけですから・・・。
普段の営業で予約なくって7時半以降にフリーなり直前の電話なんてうちではほぼほぼありません。営業前の予約と始まって30分が勝負みたいなもんです。曜日にもよりますが流れのなさそうな日では、普段夫婦二人でひっ詰めてやっているので、そんな流れのなさそうな日にはある程度待って、『今日は料理の神様が自分たちに休みなさいって言ってくれているんだ』って思って、さっと引き上げることにしています。そうでもしなきゃあ、休息なんて取れません。若い時ならつゆ知らず、これからも長く続けていくためにはそういった緩急もつけて行かないとと思えるようになりました。
で、昨夜は、お昼の喧騒もちゃんとあり、夜も数は少ないながらにもちゃんと営業と言うかそれなりの形になり、早々に引けたのでこれはチャンス!と。
それに合わせてと言うわけではないのですが、偶然昨日の日曜日に三女が長女を口説き落として、映画館に車を出してもらえることになり、三姉妹で夕方からお店の近くのコロナシネマワールドに映画に出かけていました。結果的にこれがよかったのですが・・・。実は日曜日に由貴さんに映画行こうと言われていたようなのですが、疲れすぎていて出かけるのはちょっとと言う話になっていたようです。
お店の方が早々に引けて、思った以上に早く片付けも終わり娘たちに連絡を取ってみると『いいけど。どこに行くの?』早い時間とは言え21時近くですとやっているお店も限られます。『町中華か、焼き肉』・・・『焼肉で!』と言うことになり『じゃあ。現地で集合ね。』親になって初めてです。こんなチャンス。
久しぶりに行くそのお店は、しばらく前に半年ほどお店を休んでいて、このままだとは再開は無理か?と思っていました。年配のお母さんと、板さんと呼ばれている実直そうな、これもまた年配の男の人の二人で深夜まで営業していてくれる個人店の焼肉屋さんです。師走などホント疲れた時に二人で(昔は青さん誘って三人で)『焼肉に行って充電する?』って。それでも年に2回くらいですが、ここぞっていう時に気合入れに行くお店だったので、そういった年配のお店でここ近年知り合いのそういったお店で一度閉めて再会って、かなり難しいのではないかと思っていました。
実に再来店するのは2年ぶりでしょうか。ただ久しぶりに会うお母さんは一回り小っちゃくなったかも。で。板さんが亡くなられたとのことで、いきなりショックな話。寡黙で、実直そうな彼の人柄がしのばれます。こんな職人気質な板さんなんて地方都市ではほんとに見かけなくなりました。こういう人たちって絶滅危惧種なわけです。あと10年か15年もすると完全にもう無いわけですよ。
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