夫婦二人の営業になって早4年半です。青さんがいたころ、3人体制ならばご飯を炊けるのですが、二人となるとランチ営業終了と並行して片付けと仕込み、その合間を縫って賄づくり、打ち合わせなどが入るとその賄もままならないことも度々です。ディナー営業のスタート6時直前に賄だと落ち着きません。そんな時はお昼ぬきでかえって営業してしまった方が精神的にも慌ただしくしなくて済みます。ですからお店に今お米は置いていません。
その分ここしばらくはご飯と言うものを一週間で換算してみてもかなり食べる機会が減りました。やっぱり日本人なので、つまるところご飯です。ただ週のうち家で晩酌をやりながら時々『やっぱご飯食べたい』となるわけです。
とは言え。普段の賄は冷蔵庫整理が基本です。それかパスタになります。非常食兼なんでも野菜をぶっ込めるうどん、蕎麦、ちゃんぽんの麺は常備菜で何かしらがストックしてあります。
今日は無償に野菜が食べたかったので、そんな時は迷わず中華(マイブームの町中華)です。
若いころ先輩達、厳しいけれど手際よく美味しい賄いぱっぱって作れる人って尊敬しました。そんな頃、自分が向かっていった賄いのジャンルは中華でした。割とだれも賄いで手を着けなかったジャンルだったことと、野菜担当の頃使わなくっちゃあいけない野菜とか色々出ると洋食や和食だとそのすべてをぶっこんで作るって忙しい中だとなかなか難しっくって、その中華だと味付けのパターンだけ2~3パターンもっとくとあとは片栗粉でとろみをつけてゴマ油を入れればかなり美味しくなります。ほんと下手なお店で食べるより美味しかったりします。近頃は家でも“中華の日”って言って自分が得意なピータン豆腐、八宝菜、マーボー茄子、白菜のたたき(近所にあった中華料理店“天華さん”の自分たちが好きだった料理)、手羽先の八角煮、野菜とその時あるお肉の牡蠣油炒めなどその時の気分で4~5品作ることがあります。家族にも結構好評です。ちなみに今週の休みは“中華の日”にしようと思っています
今日の賄はそんなんで、野菜が無性に食べたかったので、ちょうど1玉冷蔵庫にあったちゃんぽんの麺を野菜とランチで出た甲斐路軍鶏の皮、切り落とした鰆の切り身、小イカと海老は西浦プレート用の材料から少しもらって、味付けは我流の八宝菜風で行きます。にんにく風味で肉魚野菜をさっと炒め、中華スープと砂糖と塩、コショウで味を調えておいて片栗粉でとろみをつけて仕上げにごま油をひと垂らし、完璧です。
美味しくいただきました。
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