と言うことでこの料理の話。
”ホロホロ鳥胸肉のセージクリーム煮を添えた、ラディッキョの赤ワインリソット”です。少しアレンジしていますが、マレオ村,Albergo del soleの賄料理がヒントです。
ローマに長く住んでロンバルディア州に移り住んでまず吃驚したことは、スパゲッティーなどの乾麺をほとんど食べないこと。リソットなどのお米料理やフレッシュパスタが主流。メインにしても、ローマは牛肉(とはいえ腿肉の切り落とし)か丸鶏のローストや豚肉など、あと卵料理も目玉焼き。チーズと言えばモッツラレッラでしたが、マレオでは、ターキーや仔牛肉、鶏肉については同じ。ただチーズに関してはゴルゴンゾーラやタレッジョの生産地に近いからか?どーんとホールで出て来て好きなだけどうぞでした。これは結構びっくりしました。
で。その時よく仲間のイタリア人シェフが作ってくれた仔牛またはターキーで作ってくれたセージクリーム煮に宴会で作り過ぎて残ったリソットを焼き直したこの地方の料理”フリッコ”を添えた料理をよく作ってくれました。その思い出深い料理を何とか営業用にアレンジできないものかと長い間頭の隅にずっと引っかかっていました。
とは言え一人の厨房で何でもやらないといけない現在、このお皿をひとりでどんな状況でもやれるか?といえば答えはNO,ただこのお皿の自分なりの及第点としてはYESなので、今後何かの機会には前もって分かっていれば、そんな状況であれば提供できる新しい一皿と言うことでKEEPです。
|