2021.03.30
真鯛のカルパッチョ 蛎のタルタル風味

暫く前に偶然見つけた組み合わせ。

さっと和えたルッコラに真鯛のカルパッチョをひとまず盛ります。蛎のタルタルをソース代わりにサッと回しかけます。

構成はそれだけ。1+1=2じゃあないです。

難しい料理ではなく、複雑な構成の料理でもありません。でもかえって、そういったぱっと見、何の変哲もない組み合わせがふっと化ける時があります。何年かに一度、そういった料理が出来る時があります。何でしょうね?これって。でも楽しいですね。


2021.03.23
短角牛のブレサオーラ

もうずっと使い続けている短角牛。ほんとに肉として美味しいので、サーロインやヒレだけではもったいない。シンプルに牛肉が美味しく提供できる料理ってッてずっと頭の隅っこにいつも引っ掛かっていました。

 

数年前に焼肉チェーン店の食中毒の何人かの死亡者が出たという事故以来生食が停止されました。一部特別な処理をした生食用の食肉に限って許可と言うことですが、自分が使いたい牛肉がそういった処理をされているわけではないので辞退し続けています。ですから結構自信があった牛肉のカルパッチョはもう何年も提供できずにいます。しょうがありませんが。

でも悔しいので何か調理をしてこの短角牛の赤身のピュアーな美味しさを伝えようと思いついたのがBresaola(イタリア版コールド牛)でした。

提供し始めてお馴染みのお客様からの評判がかなり良くって、自分もまんざらでもない、いい気分です。


2021.03.21
祝高校合格 其の二

お祝いは華やかに行きましょうCHAMPAGNEです。

今日はお祝いなので皆で寄ってたかって料理を作りました。

自分はリクエストの”会津地鶏のロースト”ばばはお祝いだからと言って自慢の“ちらし寿司”由貴さんは”筍と菜の花の和え物”などなど。

娘のお祝いでもありますが、その其の一(前項)に書きましたが、家族(大人たちそれぞれ自分たちにへのご褒美の意味もあったと思います)もう素直にリラックス、楽しもうとそれにはやはり華やかなシャンパンです!ほんといろんな意味で沁みました。

美味しく頂きました。


祝高校合格

三女の千春が無事地元の希望校の合格が決まり、本人も自分たちもこれでひとまず安心です。

いつも淡々とひょうひょうとしている風に見えている彼女も、2月から3月発表までは内心だいぶナイーブだったようです。

今日は晴れてこの一年のお互い、はたまた家族すべて(じじやばば)の慰労会もかねてです。

この一年は、もちろんご承知の通り3月上旬からの学校閉鎖からの3年生がスタート。受験生の条件はすべて同じなので、大人としてはそれほど心配していませんでしたが、当人たちの不安はいかばかりだったかでしょう。だだ、家庭の中では、少しでもリラックスさせるような雰囲気づくりであったり、不安な感じを少しでも早めに緩和していこうと夫婦で確認、情報交換してきました。

特に12月からの県の時短要請から始まり2月に入り緊急事態宣言の発令の中、本人もそうなのですが、家族ももしコロナに感染したら、この病理は病気の症状のこともさることながら、感染者への誹謗中傷の方が怖いと思っていて、特に娘が高校の学校推薦を取り付けていたのでその状況を家族がブレーキをかける恐れがあるのではないかと、ホント気を引き締めて過ごしてきました。

共にこの高校受験を戦った感や、乗り越えた安堵感をこの食卓を囲みながら誰ももそんなことは言いませんが、ほっとした和やかな雰囲気を皆が共有していたと思います。


2021.03.19
Lombata di vitello

2021.03.17
新潟網獲り鴨の”ジェンツァーノ風”

今シーズン初めて仕入れた新潟網獲り鴨。

うっんもう!ほんとに吃驚しました。

勿論、この網獲り鴨、万人受けする食材なんてみじんも思ってませんが、長年にわたりいろいろな食材に触れてきましたが、想定内であったり、勿論所の逆で今一つ。もっと言うとがっかり(さすがにそういった食材は仕入れなくなりましたが)、日々それなりの食材をいらわせていただいている中で、”おっ”となるってなかなかありません。あったらすぐ仕入れています。

11月15日から2月15日までの狩猟期間、毛付きの為一度に処理できる数があるので一度に入荷する量と仕込みの具合を鑑みて一度に4羽~6羽ほどをめどに取れる分だけ、回していただける分だけ極力ストックしました。

この食味で、炭火焼でと言うことだと極端に言えば夏でも提供に問題なさそうだと踏んである程度の量をストックしています。

それなりに継続して自分が素敵だと思った食材を提供するってこと。ってうちがやらなきゃ。です。

とは言え、毎年そんなことを繰り返していますが、今年はちょっと違う感じ。

結構出るんです。自分が観て来た景色を共有する感覚ってなんかいいものです。

 

以前にも書いてきましたが改めて、”GENZANO”ローマ郊外花祭りで有名なカステッリ・ロマーノのエリアの小さな村。

ある時偶然仲間と食べに行ったRistorante Cacciatoraと言うレストランで、暖炉で各種肉、はたまたジビエを焼いてくれるレストランでの衝撃的な出会い。焼きっぱの肉の旨さに驚愕。狩猟民族の肉のいらい方、調理の仕方。シンプルでありながら肉の抑えどころ、勘所の見極め。ですかね。それを再現できる肉ってまだ食肉の歴史の浅い日本では(たかだか150年足らず)そうそう、焼くだけで美味しい肉ってないものです。

家も長年やって来て、もうさすがに、万人受けする仕事はもういいんじゃあないかと。美味しい物好きにアクセスできれば。ってな衝動でそこを掘り下げていこうと。

 


2021.03.16
ずっとほしかったお皿

すっかりメルカリにハマっています。

と言うのも、このロイヤルコペンハーゲンと同じデザインのお皿、2枚持っていたのですが、終売で通常のルートでは販売していないようで諦めていました。ある時娘にそんな話をしていたら、メルカリってあるから探してみたら。ってことになり、検索したら出物の出品数は多くないものの、お店のものと一致する25㎝のお皿を数点発見!すべて”ぽちり”ました。(僕がすべて買いました)

奥に写っているジノリは、今まで見たこののないシリーズでこれも迷わず”ぽちり”しました。

今、こんな時代でモヤモヤしますが、夫婦二人の、ま、小さなレストラン。昼も夜も予約のみにして、うちを愛してくれる方と長く付き合うようにとの営業判断をするに至り、少しでも気持ちよくひと時を過ごしていただきたいと思って、少しづつですがかたちにしていこうと、で、まずは什器。お皿やカトラリーからと思っています。

何せ、それぞれがそれなりの値段のするものなので、少しづつですが買い足していこうと思います。でも少しづつ順番に増えて変わっていくというのも楽しみが長く続くと言うことだと思っています。


蛸のトマト煮ルチアーナ風

もう、定番中の定番”蛸のトマト煮ルチアーナ風”です。派手さはありませんが、自分が追い求めるイタリアらしさでありながら、地元食材でちゃんと落としどころが見えている調理!

今ではチャチャっと出来るようになりましたが、この仕上げにニンニクとイタリアンパセリ、ペペロンチーノのアッシェを加えるって、ひと手間であり調理手順を原書の一文から見つけていなければこの(”南イタリアの港町”でどこからともなく漂ってくる・・・個人的な思い出ではありますが)風合いには出会っていませんでした。苦節20年ですか。それまではただのトマトで煮た蛸の料理でした。

シンプルな料理って、各料理のそれぞれに潜んでいる勘所を抑えていないとただただ単調な料理になりがちです。そこをきっちり抑えてやると”ああ!イタリア料理ってやっぱいいね!”ってなると思っていて、自分は20歳代にいくつも幸運な素朴な美味しい料理とお出会いや経験が出来たので、そのバックボーンみたいなものはどこか傍に留めておきたいなあって、こういった料理を作るたびに感じます。

ただ、そういった料理って、そんな簡単にびっくりする料理には化けないんですが。何年かに一度ジャストミートしてポーンのホームランになる料理に出会うので止めれません。

 

美味しいですよー。


Culatello

奥さん(社長)の了解を取り付けれたので頑張って”クラテッロ”を購入することが出来ました。バンザーイ!

ワインでマリネ!暫くすると得も言われぬ芳香をを醸してきます。お楽しみに。


今日のテイクアウトのご注文のお料理はこれ

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