思えば社会人になってちゃんと朝ご飯を食べるって実は初めてなのかも!
はるか昔イタリア時代は、BARでCapuccinoカプチーノとCoronetto(ローマでは甘いクロワッサンの総称)コロネットを毎朝ではないにしても摂っていました。
ただそれはちょっと俯瞰してみると、勿論イタリアのごく普通の営みの一つ朝食ではあるのですが、ある意味当時の自分は引いて見ている部分があって、どっぷりとイタリア人の中で料理修業させてもらってもらってはいたのですが、何年かは決めてないにしてもいつかは帰国する身であることを自覚していたので、いくらすぐには帰らないとはいえ毎日経験することを意識して少しでも多くのことを体に取り入れて帰国するんだ。と何となくではあったかもしれませんが意識はしていていました。
当時物価も安くカプチーノとコロネットで150円ほどで研修費としてお小遣い程度の収入しかない身でも基本毎日通うことができる価格は有難く、それにBARってそうした場合長居はしないのですが、イタリア人それぞれにいきつけのBARがあって、顔見知り同士何気ない会話や挨拶を交わしていました。その朝の会話に何気なく聞き耳を立てて少しでも生きたイタリア語に触れる場所とも認識していました。
その後帰国して東京でひとし暮らしを始めるとそんな金銭的精神余裕はみじんもなく、その後結婚しても、朝のコーヒーくらいにまた戻ってしまいました。
何でしょうね。同じ飲食なのに日本って余裕がこんなに無くなってしまうなんて。同じようにハードに働いているのにイタリアはわりとゆったりした時間がちりばめられていて、日本ではそんなに忙しくなくても余裕がないし、忙しい時は目を吊り上げながらやってる。
話はそれましたが、2月から朝のウォーキングを初めて一緒に始めたのがこの朝食を摂ることです。玉子かけご飯(正木さんの平飼いの卵に遠山さんのはざかけした勿論無農薬米)おみおつけ(お味噌汁のお味噌は遠山さんからの頂き物の手前みそ)に沢庵(たまに遠山さんの手前沢庵の時も)です。ささやかながらとても豊かなひと時を味わいます。
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