2021.09.28
西浦漁港、魚介類の取り合わせ”アンティパスト・ミスト・マーレ”

積読の棚から

内田洋子さんと言う作家の存在を知ったのは、数年前にお客様から頂いた彼女の著書”ジーノの家”からでした。今まで知らなかった作家さんでしが、イタリアと四つに組む作風。ど真ん中ではなくかなり偏ったとこに軸足があって、経験値はもとより掘り下げた取材材料を基に紡がれるイタリアの生な息吹がプンプンと行間からだだ寄ってくるような文章で一冊で虜になりました。

 

今回偶然本屋で手にして、彼女の作品であれば興味深く読めるだろうくらいに考え、そんなに下読みもせずに購入し、得意の積読にしておいたものを手に取りました。

ヴェニス(ベネチア)のちょっとはずれの目立たない本屋さんから始まるこの物語。”モンテレッジョ”と言うもちろん知らなかったのですが。

今は限界集落になりつつある小さな村の本の行商人発祥の村にまつわる物語。本の行商人とイタリアの出版業界ととおしての本のかかわりをを縦軸にしながら、その末裔を枝葉に例え横軸にして”本”と言うキーワードでイタリアの中北部を舞台に人々の営みを捉えています。

 

自分たち夫婦が研修先にしていたMALEO村。住んでいたころに訪れたもちろんベネチア、マントヴァ、ピアチェンツァ、クレモナ、勿論ミラノそれ以外にも・・・。

住んでいたからこそ懐かしさ、もっと言うとえ!そんな歴史が。って言うことがとても暖かい筆致で描かれていました。日本の本では味わえないまた別の充実感を味わえるひと時でした。


2021.09.27
福津農園松沢さんの栗

待ちに待った松沢さんの栗が入荷しました。今日は4㎏を茹でて、只今一人旅の作業中、二時間でこれだけ。まだ半分くらい残ってる。

”美味しくなあれ”って念じながら。

お店を形成するのは我々スタッフ一同(夫婦二人がほとんどですが、時々助っとあり)はもちろんのこと、を含む料理と店のしつらえ。それで。お客様が来ていただいて(それだけじゃあだめですよ)楽しんで、盛り上げて頂かないと。・・・お店はお客様が雰囲気を作るものなんです。舞台装置はこちら側ですが仕上げるのは皆さんなんです。

あと、日々感じているのは生産者の思いをいかに自分のフィルターを通して伝えるかなんですね!レストランって場所は。

イタリア料理のいいところは仕込みは最小限(とはいえ結構あります)にしておいてオーダーが入ってからの瞬発力だと思っています。だから仕込みはしっかり丁寧にと考えています。

その思いがお店に宿るって。だから念を込めて仕込みの日々を過ごします。

 

頑張りまーす。


2021.09.25
アイルランド産牛サーロイン

フレッシュポルチーニ茸

今年のポルチーニ茸はなかなかのコンデションです。


テイクアウト其の二

今日のテイクアウト

2021.09.23
クラテッロ

クラテッロのマリネ。一ヶ月後頃から食べごろに。

時間と手間をかけた食材にもうひと手間です。

 

いつも感じていることですが、“極、極”の食材って、調理する上で当てるスイートスポットが小さいのですが、そこにジャストミートするとパーンと飛んでいくんです。

 

連綿と受け継がれている仕事にはちゃんとした理由があるんです。


2021.09.21
新城無花果

通勤途中、新城産無花果の無人販売所お世話になってます。

 

こういった何気ない日日の営みに支えられています。この土地で過ごしていなかったら。こういった環境で食材と触れていなかったら。って季節ごとに思います。


2021.09.20
今日の賄

北海道ボーヤファーム安西さんの仔羊です。

まあ。いいことばかりではありませんよ。今回の賄は生産者応援バージョン。

この緊急事態宣言の下、時短に加えお酒の提供に自粛要請に従っているため夜の営業はないに等しいこの9月。

このコロナ禍の1年半と言うもの自主休業は昨年8月二週間ほどを除きしていません。それは少しでも風通しいい状態を維持しようという思いからです。とは言え今月はお昼も2、3組の来店が続きますし、夜はご予約もないのでほぼ帰っている状態です。仕入れは止めれないので一日の売り上げと仕入れは大体同じです。

まだ助成金がずれずれながらでも頂けるのでそれで何とかやっとです。もういつの頃からか開き直っていいる所があって。だから今日も少し時間の経った安西さんの仔羊、いっそのこと味見も兼ねて賄で食べようと言うことにして、体のいい味見です。生産者応援企画”THE自家消費”・・・必殺技です。


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