2021.06.07
四谷の棚田から茶臼山まで足を延ばしました。

茶臼山の頂上付近からの展望ですが、奥三河ってこうしてみてみると結構山深いことが改めてわかります。

リフトで頂上まで登り、冬はスキーのゲレンデをゆっくり散策しながら降りてきます。

 

料理の世界に入って30年余り、休むことなんてなかったですし、ずっと走り続けてきました。この世界に入ったころの料理界っていい悪いではなく土日祝日休みなんて思いもよらない時代でしたし、週休二日なんて考えも及ばないような中で働いてきました。

この100年に一度の感染症の中、勿論大変なこともいろいろありますが、一生に一度の経験と少し引いて見れれば、良くも悪くももう二度と経験できないこと(二度いらないなあ)として過ごすという手もある。

 

”心頭を滅却すれば火もまた涼し”って思うようにしています。

 

・・・四谷の棚田から神田、茶臼山のドライブをして思ったこと。


四谷の棚田

緊急事態宣言の下、今回のお酒の提供のないと言うことがこんなにも影響が出るとは思いませんでしたが、これも致し方ありません。ほぼ夜の営業になっていない日々が続き喜怒哀楽がなくなってきているような自分にハタと気づきます。

この飲食業だけではありませんが、人と人関わってこその業態がまさにレストラン。どうしたもんじゃろか。とは考えますが、考えたところでどうする事も出来ません。

ま。開き直って由貴さん誘って、奥三河にドライブです。

大好きな”四谷の棚田”この景観は何とも言えず好き。

その”四谷の棚田”をそのまま分け入った先にあるのが神田(かだ)の集落。

ここも大好きな場所”旧神田小学校”です。

ここ貸してくれるんです。以前二回50人ほど有志を集めて”羊を食べる会”って言うのを開催したことがありました。すっごく大人が楽しんでいた。またやりたいなあ!


2021.06.02
こんばんわです。

この長引く緊急事態宣言下で、実際夜の営業は開店休業状態です。致し方ないと腹をくくっていますが・・・ま。

毎日夕方には帰宅して家族で食事という、今まで盆暮れでさえ3日と空けずに忙しい暇はさておき仕事漬けで過ごしてきた30年余り、今回の緊急事態宣言は景色が違います。

毎日食事後の8時過ぎから映画を観たり、興味ある映像を観たりとしていましたが、さすがにこう日がかさんでくると中だるみしてきました。ちょっと景色を変えて過ごそうと、先日渡合温泉で購入したmy”ランプ”を引っ張り出してきて”ボッチキャンプ”ならぬ”ボッチランプ”をして庭で過ごしています。今日で三日目!

これはこれで良し!今は我慢の時です。


菜園風アンティパストミスト

イタリアで生活していた時にはこういったシンプルな野菜料理が普通に身近にあって、素直に美味しくいただいていました。

ただ血気盛んな修業時代のこと、こうした素朴な料理はいつでの出来ると、思いっきり勘違いしていました。

気付いたのは帰国してから。もうそこで気付いても遅いですよね。

いつも自分の戒めとして心に留めている言葉があって、その時は(何度か似たような言葉をイタリア人の仲間やレストランのオーナーから言われました)何気なく聞いていたのですが、自分で料理を考えるようになってから何度も何度もその意味の深さに気付かされました。

その言葉は概してこんな感じでした。『こんな郊外のレストランになぜお客様が来るかhiroわかるか?・・・この土地で採れる季節の食材(ぱっと見代り映えがしないように見えていたとしても)をこの土地の伝統的な調理法を施して提供しているからなんだよ』って。いってみればここに来なければ食べれない料理を提供している彼らの自負であり故郷の味を守るプライド!だったんでしょう。

当時野菜料理って当たり前すぎてその素朴な美味しさ、シンプルにその土地の調理法を施した素直な美味しさの本当の価値に気付くにはまだまだ自分は経験がなかったんです。

今では、思ったようにこんな形にできるようになりましたが、苦節何年でしょう?でもそれよりも、こうした野菜をこの土地の顔の見える農家さんが作ってくださっていることに感謝です。ちゃんと地に足のついた本当に美味しい野菜たちに背中を推されているようです。

ちなみに、今日のランチの残りを賄いでいただきました。元気が出ます。”あなたは、あなたの食べたものでできている”


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