よく来られるお客様が、必ず食べたい料理をリクエストするんですが、昔からの洋食(オムレツ、オムライスetc…)から、本場三ツ星レストランに出てくる高級料理まで、あらゆる料理を作っているんですが、今回はフランスでも代表的な高級料理のリクエストがあり、ワクワクドキドキしながら作りました。

「Noisette d'Agneau en croute a la maria-calace 」
「ノワゼット　ダニョー　アン　クルート　ア・ラ・マリアカラス風」

日本語にしますと「仔羊のパイ包み焼き、マリアカラス風」です。
仔羊の中に、フォアグラや、トリュフをはさんで、パイに包んで焼くんですが、パイで包んであるので肉の焼き加減がわからないので非常に難しいです。
竹串をさして、温度をみて、ロゼ色に仕上げなくてはいけません。焼き過ぎると作り直しをしなくてはいけません。以前フランスにいる時一度だけ、焼き過ぎてやり直したことがあり、今でも忘れられないです。
切ってみないと分からないので、ドキドキしながら切ったんですが、ピッタシ、ロゼ色に焼き上げることができました。お客様からほめていただき、嬉しかったです。
パイ包みだけでなく、仔羊のロースト、鴨のロースト、ローストビーフも同じで、「経験と意識、感性」がとても大事です。 事前の予約で、リクエストを言っていただければ、フランス料理でしたらNoはありません。TVや料理雑誌を見て、食べたい料理がありましたら、是非リクエストしてください。自分の勉強にもなりますから。お待ちしています。

ロゼ色に焼きあがった「仔羊のパイ包み焼き」

最近よくきていただいているお客様で、イケメン青年と美人の奥様なんですが、IT企業のエリートサラリーマンかと思っていたんですが、2～3度来られた時に職業を聞いてビックリしました。

なんと、野菜作りの農家さんだったんです。エーッ　2度聞き直しました。

とてもさわやかで、奥さんも可愛らしくて、お似合いのご夫婦です。
先日も、自分で作られた野菜をダンボール１箱持ってきてくれ、すぐその野菜を使って魚と一緒に一品作って食べていただいたんですが、とても美味しいとニコニコして食べられてました。店で使い切れなかったので、次の日テナントの人達に配って食べてもらったんですが、とても美味しかったと皆さんから言われたので、すぐ(大場さん)に報告したら良かったと喜んでました。美味しい物は皆で分け合って食べるのが一番です。
又、先日も別の野菜を持ってきてくれ、試食したらとても美味しかったので、クリスマスディナーに使おうと試作して、うまくできたのでクリスマスディナーの魚料理に出したんですが、大好評でした。

生産者(農家)の顔が見れて、話が出来るのはとても大事なことです。愛情と真心を込めて作られた野菜を、同じ気持ちで作りお客様に食べていただける様、今日も愛情込めて作り続けています。
大場さん、いつもいただいてありがとうございます。おせち料理がなくなったら又、奥さんといらしてください。
お二人の大好きな、カキとオニオングラタンスープを用意してカウンター席で待ってます。

大場さんご夫妻と

自分の先輩である、「キッチンみさくぼ」(洋食)の斉藤さんに、息子の指導をしてほしいと頼まれ、以前3年ほど勉強しに来た事があるんです。「キッチンみさくぼ」は自動車街にあり、もう40年位になるんですが、ハンバーグ類などとても美味しくて、フランス料理の基本でもある洋食の先駆のお店です。
斉藤さんは職人かたぎの人で、とても厳しい方と覚えています。先日もTVに出られて、次の日からとても忙しい日々が続いているとのこと。その息子さん、斉藤くんは自分の店でしっかり、料理の基本をマスターして、現在はおやじさんと一緒に店をやっているんですが、毎年、夏と暮れにはあいさつに(食事がてら)来るんです。とにかくまじめで、義理堅く、仕事熱心な清治くんです。

洋食でも愛情と真心を込めて作れば、美味しくなり、お客様に支持されリピーターとなります。清治くん、これからも料理に対して「ブレ」ないで、自信を持って、全うしてください。(自分を信じて)

清治くん、先日はシェフの大好物を有難う。皆で美味しくいただきました。
又、奥さんと食事に来てください。

清治くんと