【浜松三ツ星会】創業明治5年!昔ながらの「ごま油」製造工場が浜松にあった。
【浜松三ツ星会】村松製油所見学会に行ってきました
7月30日火曜日。浜松市西区湖東町にある“(株)村松製油所”さんの工場見学に行ってまいりました。
緑が青々と茂り、自然豊かな環境が広がる伊左地川の起点、航空自衛隊浜松基地のすぐそばに位置するこちらの工場、なんと!創業明治5年なのだそうで、今から150年近くも前から営業している昔ながらの「あぶらやさん」なのです。
村松製油所では、古くから同様の製法で、ごま油や菜種油の製造販売をしており、飲食店・お惣菜屋さん・小売店などへの卸売・一般家庭用に小売もしてくださるとのこと。
浜松に「ごま油」の製油工場があったなんて知りませんでした!
「浜松にこのような工場があるとは知らなかった」と興味津々で集まった、中華・フレンチ・スぺイン料理etc…様々なジャンルの料理人を始め、野菜ソムリエプロから一般の食通の方まで、“食”の関係者一同15名が集結し、35℃の猛暑日となった厳しい天候のもとなりましたが、いよいよ見学開始です!
担当してくださったのは、取締役工場長の木下伸弥さん。“工場長”とは言ってもまだまだこちらの世界では新米だそうで、このような見学会は初めての経験だったらしく、とても緊張しておられたみたいでしたが、汗ビッショリになりながらもご親切にアテンドしてくださいました。
まずは「ごま油」の原料となる“胡麻”が貯蔵されているスペースへ
「胡麻」ってありふれた食品ですが、一体どこでどのように生産されているのでしょう?
現在日本国内で生産されている胡麻は年間100トン程度だそうで、約9割が海外からの輸入に頼っているのが現状なのだとか。こちらの製油所で使用している胡麻も、主に赤道直下の国「エクアドル」などの中南米からの輸入品ということです。
600kgの袋が10以上。ここにあるだけでも10トン近くの原料があるわけですから、国産だけでは到底追いつかないですね(^^;;
戦後から変わらず稼働し続けている機械の数々。そこに広がるノスタルジックな光景に感動!
一歩工場内に入ると「ガッシャンガッシャン」と大きな音と共に、戦後から何十年も働き続けていると言う機械たちが酷暑をものともせずに一生懸命稼働しています。昭和の日本の成長を象徴するような、なんともノスタルジックな光景がそこに広がっていました。まるで映画のセットの中にいるかのようで、参加者一同、思わず感嘆の声を上げていました。
村松製油所で製造している「ごま油」は2種類に分けられます。じっくり焙煎された胡麻独特の芳ばしく深い香りと、茶褐色の色合いが特徴のごま油と、生の胡麻を絞った「太白」とも呼ばれる無臭で淡い琥珀色に精製された白ごま油です。この2種類のごま油を製造するのに必要な、胡麻の選別や圧搾、焙煎などの工程をこちらの昔ながらの機械で行うわけです。
工場内の光景はこちらのギャラリーからどうぞ
この感動は、写真だけではなかなか伝わらないですね。
一連の見学があっという間に終わってしまいました
製造工程による「ごま油の色の変化」を表したサンプルが用意され、様々な質問や今後の要望などが飛び交い、前向きな意見交換の場ともなりました。飲食店にとって調理用の「油」はなくてはならないものですから、シェフの皆さんも真剣に言葉を交わしておられました。せっかくなら、上質の油を使って美味しい料理を作りたいですものね!
【浜松三ツ星会】村松製油所工場見学会。最後に素敵なお土産をいただき、無事に終了しました!
総勢15名の皆様にご参加いただいた見学会。今回も無事に執り行うことができました。ものづくりに一生懸命だった、古き良き日本にタイムスリップしたかのようなひと時でした。油は人間の生活に密着しており、なくてはならないものの一つ。これからも、伝統の製法を守りつつ、より良い製品を作り続けていただけたらと心から願います。
「村松製油所」の皆様、他関係者の皆様のご協力に心から感謝いたします。
今回の参加者は以下の皆様
内田祥三 新中国料理ムーラン(浜松三ツ星会会長)
伊藤真一 ビストロサーカス(浜松三ツ星会会員)
水沼亜美 四川飯店(浜松三ツ星会会員)
前田哲治 一般社団法人教育関連事業者ネットワーク
山口識行 ちりとてちん
牧野築 手打ちそば 築
大井モト江 ボランティアチームお台所
山城知美 野菜ソムリエプロ
中島多津子 野菜ソムリエプロ
中山貴美子 サクラF奉仕団
高田慎也 プロプル
西原朗 スペイン厨房 tio akira
町田周平 ソルトドットコム (浜松三ツ星会事務局)
他2名
協力:
株式会社 村松製油所
〒430-0903 静岡県浜松市西区湖東町4176
https://itp.ne.jp/info/226145956200000899/