竹下通りのような迷路を歩いてリアルト橋を渡ると、なにやらロッジャにある店の前にだけ人だかりが。ああ、聞いたことがある店名が目に飛び込んできた。
何だか、入りにくいが、うまいもんがあるぞ、そこに!と店内に。
「バッカラマンテカートの食べ比べするとおもしろいよ」の友人の言葉を思い出し、プロセッコにバッカラマンテカート、イワシのサオールをオーダー。ここのバッカラマンテカートはクリーミーで魚の嫌いな人がいやがるあの臭いがない。とにかくクリーミー。これも、ひとつのスタイルなんだなぁとしみじみ思う。サオールはいわしが新鮮。ヴィネガーもまろやか。とにかく、軽やかな味。軽やかと言っても印象に残らない、という意味じゃないんですよ。何日過ってもこんな文章が書けるぐらい印象に残っている軽やかなうまさ、なんです。すばらしい。 |