季節によって、わたしたちにいろいろなおいしさを味わわせてくれる料理。 そんな料理を味わう時に一緒に飲むワインにも、季節があります。
「食」と「ワイン」の関係を大切にしているソムリエ、南竹栄子さんが、そんな季節を感じさせるワインを紹介してくれます。
 シャンパンを飲むイメージは、夏の夕暮れにテラスで(別に夕暮れでなくても、テラスでなくてもいいのですが・・)と長い間思っていました。
 暑いときに良く冷やしたシャンパンの美味しさは、それはそれで捨てがたいものです。ところがシャンパンは他のワインと比べて飲む速度が早く、すぐに顔のあたりがジュワ−と暑くなり顔から汗が吹き出てきて、とたんに優雅な気持ちが吹き飛んでしまいます。
 これを寒い冬に暖房の効いた部屋で飲むと(あったかいこたつの中なら、最高)、そんな心配もなくシャンパンを味わえます。
 グラスの泡を見ていると降っては消えてゆく雪のようで、とてもメルヘンチックな気持ちになるのです。(大雪で困っている地方の人たち、ごめんなさい。)

 という訳で今回はシャンパンのご紹介です。
「シャルル・プジョワーズ」 ブラン・ド・ブラン>
 シャンパンを作る葡萄の品種は白ワイン用のシャルドネ、赤ワイン用のピノ・ノワ−ル、ピノ・ムニエの3種類です。   味にコクとふくらみを持たせるために、3種類の葡萄から作ったワインを混ぜるのが普通ですが、シャルドネだけで作るシャンパンもあります。  シャルドネだけで作るシャンパンは「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれています。 シャープな酸ときれの良い味がキャビア−や、レモンを絞った牡蠣、スモークサーモンなど、いろいろな料理の味を引き立ててくれます。  重い肉料理などにはブラン・ド・ブランでない方が合いやすく、それ以外はブラン・ド・ブランの方がぴったりくることが多いのです。  シャンパンについてはこれだけで分厚い本が1冊書けるほど複雑なのですが、今述べたことだけでも頭の隅に入れておいて、ワイン屋さんやレストランなどで注文する時「ブラン・ド・ブランのシャンパンはありますか?」とたずねてみるのもいいですね。


 
Profile
みなみたけえいこ
91年全国でも女性は1割というソムリエ資格を取得、浜松初の女性ソムリエとして話題を呼ぶ。
浜松市佐鳴台でシェフのご主人とフランス料理レストラン・エピファニーで、マダム役とソムリエ役の2役をこなしている。舞阪出身。

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