Nek
Nekと書いてネックと呼ばれる彼を知ったのはイタリアで見たサンレモ音楽祭だったと思います。
ラブソングを軽快なテンポにのせて、のびやかな声で唄いあげる彼をみて「スティング」の様だなぁと勝手に思って見ていたのを思い出します。
よくいるイタリア男性歌手の“ダミ声ガナリ系”ではなく、ポップなメロディーに“ちょいダミ系”の声でスタイリッシュ、若者に人気があるのもうなずけます。
このCDでオススメは(2)のsai solo tuで、最近、英語圏でもデビューを果 たしたラウラ・パウジーニとデュエットし、せつないラブソングを2人のコーラスで歌い上げ、なんだか泣かせます。落ち込んだ時、さらに“ひたり”たい時なんかドライブしながら聞いたらどうでしょう?
ひとしきり落ち込めばそこから先は晴れるでしょう。
僕はよく仕込みの時に聞いております。あっ、決して落ち込みたい為にではなく、イタリアを思い出したいからですよ。それにしても、雨の日に文章を考えると何だか湿っぽくない?大丈夫?
EROS RAMAZZOTTI
最近、昼夜ともに店内で流れている音楽がこの人‘エロス
ラマゾッティ’。
サッカーイタリア代表のスター選手 の中でも人気の高い彼は、イタリアのみならずヨーロッパの中でも人気がありスペイン語ヴァージョンのCDもあったりします。
そして彼が常に着ている服はそう、モード界の帝王アルマーニでもちろんこのCDの ジャケットの中もそうです。そして今回のCDはCD-ROMにもなっていてパソコンに入れればさながら彼の
写真集&プロフィールガイドになってます。
なんかこの人、自分大好きって感じ。 肝心の歌の方は、たいていのイタリア人歌手がだみ声なのに対し、彼は 特徴ある(妙に鼻にかかってる)声で、メロディーもPOPで聞きやすく、店内でもサラッと聞けます。
ワールドツアーをしたりとか、色々な人とコラボレーションしたりとか、活動も意欲的にしています。日本でも一枚リリースされているはずです。ぜひ聞いて見て下さい。
あっ、それとイタリアで僕が見たTVの話。 イタリアではフランスの番組も映るんですが、そのフランスのインタビュー番組での出来事。インタビュアーとエロスと英語圏のデュオが出ていて、それぞれ質問に答えていたわけですが、突然エロスがそのデュオに向かって“How
are you? How are you?”と連呼しているんです。見ている僕も、スタジオの人達も“何言ってンだ、こいつ突然!?”って感じでした。インタビュアーが“何聞きたいの?”って言うと、エロスはイタリア語で“Quanti
anni hai? Quanti anni hai?”とまくしたてました。日本語だと“あなた何歳ですか?”っていう意味。あーやっちゃった
How are you?じゃなくってHow old are you?でしょ!!‘old’をぬ
かすなよ、全然意味違うジャン!って、 テレビの前で大ウケ。だってアルマーニ着てカッコイイ顔して、しかもワールドツアーまでしてるのに...。
それでその後、フランス人インタヴュアーは冷静に、しかも何ごともなかったように話を進めて行ったのです。 エロス、全く自分のミスに気ずいておらず、笑顔のまま。
あーあ、あの後はみんなにバカにされたんだろうなあ〜。
MARINA
REI Donna
このコーナーの第一回目に紹介したマリーナ レイのセカンドCD。
1作目がイケイケでパワフル全開って感じで、元気をもらった作品だったけれど、こちらのCDはパワフルなのは全く変わっていないが、もっとナイーブなしっとりした大人な感じに変わっている。
声もツヤッぽくアルバムのタイトル通りDonna(女性)を感じさせてくれます。特に2曲目のDentro me(直訳すると私の中。私の中の私とでもなるのかな?)は、曲もセンチメンタルで、1作目、2作目と比べて聴くと、その間にいろいろなことがあったんだろうな、グッと大人の女性成長してこの作品が生まれたんだろうなと想像させてくれます。世の中色々なことがありますが、自分もそんな中で成長しているのかな?そんな気にもなります。マリーナもせつせつと歌っていて大好きな一曲です。
ゼヒ、女性に聴いていただきたい一曲です。
番外編
Paolino Coba
イタリア語講座でおなじみのCoba。
最新CDはイタリアでも録音された楽しい作品。 1曲目のVolareはイタリア語講座でもエンディングとして使われているし、その他「エッこの曲も コバの曲なの?」ってみなさん聴かれたことのある曲が結構入ってます。ジプシーキングスもVolareは歌っています。
聴き比べてみてください。もちろんコバの方は本人がすばらしいイタリア語で歌っています。 それと原曲のVolareはイタリアのナツメロです。
Claudio Baglioni
「クラウディオ〜!クラウディオ〜!」
客席の女性たち、それも少女からご婦人までが、うっとりし、口ずさみ、中には涙を浮かべている人さえもいる。そんな場面をTVで見て、「このおっさんいったい何者?そんな人気者なの?しかもダミ声だし。」それが第一印象。
その後、皆をうっとりさせていた歌が「Questo Piccolo Grande Amore」だったと知り、毎日毎日聴いてうっとり・・・。キザおやじにはまってる自分。その時思った、少女からご婦人までもがいっしょに口ずさめて、うっとりできる歌があるなんて素晴らしい国だな、と。こういう場面にイタリアの国民性を見た気がした。しかし、この人のダミ声、日本人には受け入れられにくいだろうなあ。
GIORGIA
今回は、パンチの効いた歌姫、ジョージアです。ある音楽祭で唄っている彼女を観た時は“おとなしそうだけど、歌唱力のある人だな”という印象で、髪型も衣装も普通。でもその後イタリアの友人が“彼女は以前はかなりグレていて手のつけられない程だった”と聞いた。ふーん、人は目標があれば変われるんだ、なんて感心していた。
日本のCDショップでふと目に入ったGIORGIAの名前。そこにはご覧の通り坊主頭の彼女!!!聴いてみてまたビックリ!!!い、いいじゃん。でも同じ人なの?いろんな経験をしてきての彼女一本芯の通った歌声。すべては目標が有るからでき
るんだと自分は妙に感心させられててます。
目的ある人生を、皆さんはどうです?
・・・・・でもこの人ホント歌うまい。
Jovanotti
今回紹介するアーティストは、若手の大物Jovanotti(ジョヴァノッティ)。TVイタリア語講座でもDarioに「King
of Rap」として、何週にもわたって紹介されたり、インタビューもされていた。年内に来日というウワサも耳にしたのだが・・・。さてJovanottiを知ったのはある曲のプロモーションビデオ。とにかく力強いサンバ(?)のリズムで、色々な人種の人が踊っているというもの。(その中には日本人も含まれていて、なぜか能を舞っていた)。イタリアでは彼のビデオや実際に唄っているとこ、話しているとこを何度も見たが、とにかくすべてに“やさしさ”が漂っている。本当に人間が好きで、自然が好きで、動物が好きっていうのが伝わってくる。自由な人という形容が陳腐になるほど、ナチュラルな人だ。自分も秘かにそんな人になれたらと、尊敬しているのです。ちなみに最近知ったけど、年齢は一緒だった。
|