「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「沖縄のディープなホテル」

 清八でございます。

 昨日(7月20日)行列待ちの「ターミネーター3」「マトリックス・リローデッド」より先に、マイナーな沖縄映画「ホテル・ハイビスカス」を観てきました。

 そこで、沖縄をテーマにした、第2弾です。

 ゴールデンウィークに沖縄本島と離島へ行ったのですが、初日は那覇の沖縄第一ホテルに泊まりました。沖縄にご興味のある方は、おわかりだと思いますが、おそらくは沖縄で初めてのホテルで、逆に言えば一番古いホテルです。建物も客室も東京からの観光客には合わない古いタイプです。しかし、永六輔さんや筑紫哲也さんの定宿という事もマスコミで報道されています。グルメ雑誌や女性誌には何度も取り上げられてきたので、おわかりだと思いますが、朝ごはんが有名です。青いパパイヤときくらげの炒め物、にが葉の白あえ、生もずく、みんぶつかーの胡麻和え、セロリとアロエベラ、へちまの酢味噌あえ、長命ぐきのかつぶしかけ、島にんじんの炒め物、島らっきょうのかつぶしかけ、おおたにわたりの豆腐ようかけ、つのまたの酢の物、自家製うっちんパンに紅芋のパン(これには胡麻ペースト、マーマレードなどがついています)、豆乳、シークァーサージュース、ゆし豆腐のスープなど、自然の素材が朝から20種類の組み合わせとなってテーブルに並べられるのです。この朝食に出会うために他のホテルからの出張客の方が多いという朝ごはんです。これだけ食べても、オーナーからは「お昼には、おなかすいてきますよ」と言われて、全くそのとおりになる不思議な朝ごはんでした。いつもは朝ご飯抜きを実行されている方には是非、お勧めします。

 昼間は、大衆食堂を廻ったのですが、こちらも旅行ガイドやグルメ誌に何度となく掲載されてきましたが事実です。「何とか定食」というのがありますね。おかずにご飯と味噌汁がついてくるセット物です。ところが沖縄で注意しないと、野菜炒めとか豆腐チャンプルー、天ぷら、といった単品を頼んでも、ご飯と味噌汁が付いてくる食堂が多いのですよ。ですから、メニューを見て、よく理解できない場合、事前に内容を聞いておかないとテーブル上に一人分で6皿も並んでしまって、どないすんねん?という人生経験となりますので、くれぐれもご注意願います。「おかず」というメニューがあります。これが「○○食堂」によって少しずつ内容が異なるので、楽しいというか不安というか、ホテルやレストランでは味わえない料理です。団体旅行で行かれる場合も公設市場の中の食堂は、安くておいしいですから、絶対お勧めです。昼間から、大宴会が始まってしまうような内容ですから。

 まだ浜松では上映されていない?ので、くわしくは書きませんが、「ホテル・ハイビスカス」は現実のホテルではありません。那覇市出身の仲宗根みいこさんによる漫画の世界です。原作は、ウチナーグチ(沖縄の言葉)で表現されていますので、殆ど理解できないと思います。映画は、字幕で共通語に翻訳しておりますので、大丈夫です。

 沖縄といえば、「沖縄そば」が知られてきましたが、那覇市の公設市場内に観光ガイドにまだ掲載されていない、やすくておいしいお店がありましたので、もし、ご興味がありましたらお問い合わせ下さい。小さいお店ですので、行列が出来たり、観光雑誌に取り上げられると困りますので、個別にご紹介いたします。

2003.8.5


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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