清八でございます。毎月、「食」に関する書籍・漫画•DVD など、主に中古品を探しては買い求め、読んだり、観たりして学習しております。
それでは、4月分を報告させていただきます
■「信濃川日出男著 山と食欲と私8」
新潮社(2019.6.30 発行)中古漫画本
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全国3000の書店員が選んだ「2016年コレ読んで漫画RANKING」で、第2位となった「単独登山女子」が展開する「行動食」「山食料理」の世界。その8巻を入手出来ました。今回は、「北海道札幌・藻岩山編」と「厳冬期・八ヶ岳編」でした。今回のメニューは、「ココナッツスープのチキンカレー」「生ラムのジンギスカン鍋」「鶏胸肉のメスティン蒸し」「菜の花キムチとんこつラーメン」「鳥めし駅弁」「黒百合ヒュッテのビーフシチュー」「自家製ベーコンとアボガドのカルボナーラ」「冷凍の炒飯と餃子セット」なんです。八ヶ岳といえば、10 年前に山歩き仲間で3月17~18 日に八ヶ岳で「雪上チーズ・フォンデュでわいわいワイン会」を企画、実現させたことを思い出しました。この一か月前には、拙宅で事前準備として、いろいろな食材で試してみました。ブロッコリー、ピーマン、プチトマト、アスパラガス、ニンジン、ホタテ、ハム、それと竹輪とかはんぺんも用意しました。豊橋産のウズラ卵の水煮も加えました。それはそれは楽しい体験となりました。バックナンバーの「その113」にレポートしてありますので、ご興味のある方はお読みください。(画像①)
■「信濃川日出男著 山と食欲と私9」
新潮社(2019.6.30 発行)中古漫画本
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今回は、「甲斐駒&千丈縦走編」と「富士山リベンジ編」でした。今回のメニューは「お魅もち焼き」「カップのジェラート」「あさり缶with白ワイン&バター」「ビッグカッカレーメシ」「モンブラン」「花咲く女王ラーメン」「ダケカンパのロールパンケーキ」、「生しらす丼と富士宮やきそば」「富士山カレー」「ご来光スープ」「私が残したカップラーメンの汁」「栗とさつま芋の蒸しご飯」でした。「私が残したカップラーメンの汁」編は、初めて富士登山した時、お湯を沸かしてつくったカップヌードルの残った汁をそのまま捨ててしまった事を後悔している、という内容でした。私も他の山で同じ事をしていた経験があり、それからは汁が残るような山食は持っていかないように気を付けております。(画像①)
(画像①信濃川日出男著山と食欲と私)
■「安倍夜郎著 深夜食堂16」
小学館(2016.6.4発行)中古漫画本
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今号のお品書きは、「焼きとうもろこし」「カレイの煮付け」「小梅」「タコの唐揚げ」「谷中しょうが」「フジフライ」「カップ焼きそば」「スタミナ丼」「冷凍みかん」「ピリ辛こんにゃく」「紙かつ」「なすの田楽」「とん平焼き」「大学芋」でした。第222夜は豚肉をたたいて紙みたいに薄くして揚げた紙かつがテーマでした。実は、私が生まれて暮らしている町の駅近くに二年前まで営業されていた食堂がありまして、先代はかつ丼、かつ定食が名物でした。ここの「かつ」がまさに「紙かつ」で注文すると、豚肉を薄く伸ばす為に、トントン叩く音が厨房から聞こえてきて、出来上がりが運ばれてくると、「ここまで薄く出来るのか?」という「とんかつ」になっていて、その名人技に感心したものでした。(決して、悪口ではありません。) (画像②)
(画像②深夜食堂 )
■椎名誠著「かぐや姫はいやな女」
新潮文庫(2019.8.1 発行)中古本
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表題の話は、昔話を違う角度から解釈した「SF 話」となっていました。この「ちりとてちん」でご紹介したいのは、167頁からの「酒ゴコロ、男ゴコロ」です。椎名さんと言えば「ビール」なんですが、182~183 頁は「わが極上ビールベスト3 」でした。「やはり一番は生ビールだが、どこの店でもいいというわけではなく毎日サーバーを隅々まで洗い、グラスも綺麗に洗ってきっちり乾かしてある行きつけの店で飲むのが第一位」。「次にうまいのが自宅の缶ビールだ。年ごとに季節ごとに好みのビールはいろいろ変わるが、だいたい三種類ぐらいを常時冷やしておく。おおぶりのグラスをやはり洗剤でよく洗い、キメの細かい布で『キュッキュッキュッ』と丁寧に(ツマ)が拭いておいてくれる。夕食の前にこのグラスでゆっくり静かに飲む。友人の姿も見知らぬ客の姿もないが、そんなときこそ、ビールの即効性のある、しかも頼りになるしみじみとした酔いが我が身のあちこちをかけめぐるのである」。「三番目は、もう半ば仕事になっている雑魚釣り隊というわが多目的(釣る、料理する、飲む、打つ、焚き火)とメニュー豊富な二十人ぐらいの集団キャンプ酒である。ドブづけにしたカンビールをシェラカップに適当にそそいでみんなが自分のペースで飲んでいく。飲み続けていく。」
私のベスト1 は、16 年前にブリュッセルのビアカフェで夜中に飲んだ「A fflig em Paters Vat」「LAMORAL 」「Guldenberg」など、当時の日本では入手出来ない銘柄のベルギービールでした。(画像③)
(画像③かぐや姫はいやな女)
■「月刊誌波1月号」
新潮社(2022.1.27 発行)新刊本
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毎月、楽しみにしているのが、阿川佐和子「やっぱり残るは食欲」。55 回目は「鴨バスの宴」でした。その内容は、田圃と畑と川と林しかない森閑とした細い田舎道の脇に停められているバスの車内で食べた、鴨鍋の話でした。バスの車内に畳が敷き詰められ、長テーブルに座布団が敷いてある。お通しは「鴨肉の刺身」と「ニンニクの醤油漬け」、「雑魚の甘露煮」。ビールが止まらなくなった頃、「スズメバチの巣の輪切り」、「スズメバチの焼酎漬け」。メインの鴨鍋は、骨付き鴨肉と地元産の長ネギのみ、締めは、うどんを入れての「鴨うどん、しかも安くて柔らかい生うどんが合うとのこと。残った鴨鍋スープをジップロックに入れて持ち帰り、翌日、長ネギやキノコを加え、香菜もたっぷり投入し、さらにタイ風チリソースに砂糖少々と酢を会わせてつくったタレをかけてみたところ、何とまぁエスニック。という展開でございました。このお店ですが、コロナ禍前には、いろいろマスコミに取りあけられていましたので、千葉県印撫郡栄町にある「鴨料理きよみ」さんです。(画像④)
(画像④波)
■「女性セブン4月21日号」
小学館(2022.4.7発行)新刊本
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表紙のキャッチコピーに散りばめられた、元皇族とかロシア兵の戦争犯罪に関する記事が読みたかったのではなく、109~115 頁に特集されていた「話題の女性噺家4 人が推す落語24 選」を読んでみたかったので、購入しました。林家つる子、三遊亭遊かり、立川こはる、柳亭こみちさんの四人、古典落語を女性目線の話にしたり、本来は男性しか出てこなかった演目に女性を登場させたり、創作されたりしている噺家さんの特集でした。ところが、77~84 頁に「春の京都、奥の奥」が特集されていたのです。79 頁に紹介されていたのが、左京区下鴨西半木町の「下鴨芹生」(しもがもせりょう)さんでした。「茶寮」ではなく、「芹生」、ご実家の大原三千院の老舗旅館「芹生」で修業されたご主人が営む和風居酒屋とのご紹介でした。HP を覗いてみたら、「鰻の落とし」「てっさ」「ずいきのくず引き」「筍の木の芽和え」「いい蒸し」「笹カレイ塩焼き」「鰻の肝の山椒焼き」「なすの胡麻山椒和え」「子鮎の天ぷら」などなどの京料理がリーズナブルなお値段になっていました。これは、年内には伺って食して来ようと思ったものでした。(画像⑤)
(画像⑤話題の女性噺家4 人が推す落語24 選)
■「海の若大将」
1965年度の宝塚映画作品、レーザーディスクの中古品
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昭和40年に公開された、加山雄三の「若大将シリーズ」の五作目作品。撮影当時の加山雄三は、27 歳でした。私は、昭和29 年生まれですが、映画館では観ていなかったと思います。昭和39 年のオリンピック景気が終わり、不況に移行していく時代だけど、オリンピック関連で地方から東京に人口が集中、地方の過疎化が社会問題になっていく時代背景があります。初代の「光進丸」が愛艇として、そのまま使われ相模湾、大阪湾、神戸港のロケ地で操縦しています。今回、この「ちりとてちん」に取り上げたのは、昭和38 年に登場した「スーパーマーケット」が水泳部合宿コンパの食材調達のシーンに使われていたからです。寺内たけしとブルージーンズの演奏シーンもあって、まさに「娯楽作品」でしたね。なお、この時は「宝塚映画」で、「東京宝塚映画」となって、「東宝」となるんですね。(画像⑥)
(画像⑥海の若大将)
ウクライナ侵攻から二か月半、日本国内への影響として、ウクライナ情勢を理由の一つとして食料品の価格UP が続いております。当然、飲食店での価格もUPが続いております。中には、ウクライナからの輸入、入手品では無い物までUPの対象品とされています。それぞれの業界での理由があるとは思いますが、年内、もう二、三回はUP されるのではないでしょうか。コロナ禍、ウクライナ侵攻が無かった頃から、「2035年問題」って言われておりました。これは、2025年から2035年にかけて団塊の世代(一般的に1947年から1949年生まれ)の高齢化が進み、ほかの世代を含めた人口の約3分の1を占めることで、医療や経済に影響を与えると想定されている社会問題なんです。この想定が、コロナ禍、ウクライナ侵攻により早まる?と考えられている社会学者、統計学者さんが出てきました。
これまで何度も書きましたが、私の趣味の一つは「映画鑑賞」です。浜松市内では月に2〜3本は観続けております。あの「緊急緊急宣言」で映画館が「休館」となった月以外はです。その映画鑑賞の前後にランチを楽しみ、街歩き(利町、鍛治町、肴町、有楽、田町周辺)をしております。「緊急事態」「まん延防止」期間に、「休業」「開店時間の制限」「メニュー制限」などの張り紙や看板が付けられ、それぞれの解除後に「再開」されたお店、「再開」されなかったお店、いつの間にか建屋が取り壊され、更地になって二台か三台分の駐車場になっていたり、不動産会社の立て札が建てられていたりと、様々な状況変化を見てきました。
たいへんな状況であることは、理解の上であえて書かせていただきます。飲食店もサービス業もお店も、料金設定を考慮されての上で「普通に笑って過ごせる」空間、環境をつくり維持しましょうね。失礼致しました。
2022.5.11 清八