「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「家庭科調理実習から新しいパン屋さんの話になりました」

 清八でございます。ごぶさたでございます。

 「ちりとてちん・その98」でiPad購入に至るまでの、私の30年来のMacフリークについて書かせていただきました。決して、Windows派に逆らっているわけではなく、「新し物好き」人間なのです。そのiPadで食に関するYouTubeを検索していたら、「5年家庭科調理実習」というタイトルが見つかったので見たところ、現在の初めての調理実習が「お茶の入れ方」だと知りました。(PTAや学校関係者の方、ごめんなさい。知らなかったのは私だけですよね)ところが、画像にあったある小学校の黒板の注意書きを読むと、「ヤカンに水をいれる」「ガスコンロにヤカンをのせる」「ガス栓を開け、火をつける」「水をわかす」「急須をお湯であたためる」「人数分の茶葉を急須に入れる」「湯のみを人数分、用意する」「お湯を急須にそそぎ、しばらく待つ」というように順番が書かれていたのです。保護者へのお願い文には、「粉茶やティーバックではなく、茶葉を持たせて下さい」とありました。文科省の学習指導要領では、「お湯の沸かし方」とされていまして、各地区の教育委員会によっては、ティーバックを認めているようです。要は、各家庭でオール電化やIHが普及していて、生れた時から本火を見た事も使ったこともないので、ガスコンロを体験させることが第一歩という考え方なんだそうです。ファミリーになってから、河原でバーベキューの際、灯油をかけてチャッカマンを使い火傷という事故が減りませんから、子供の頃からの体験が必要なのでしょうね。その98では、今でいう情報機器に出会った頃、「情報処理」「情報」を勉強していた事も書かせていただきました。何しろ、37年前ですからパソコンも無く、「理論」から入った訳です。しかしながら、現在、3.11以降の錯綜している情報を冷静に収集できて、整理し、選択できている事は、当時の学習がベースになっていると今更ながら感謝しております。

 堅苦しい話でごめんなさいです。私の場合、「情報処理」「情報」が趣味・道楽の落語に役立っているのです。「古典」と言われますが、噺のイントロ部にマクラという小噺とか、世間話があります。お客様の緊張感を緩和状態にして、お互いの想像力を共有化させるための大事な時間なのです。プロの方は、毎日、お客様の前で、生で演じられておりますから、朝のニュースをネタにして披露することができます。ところが、私のような素人は毎日ではありませんから、ネタを考えついても披露できなかったり、タイミングが合わなかったり、捨てることが多いんです。5月もそうでした。5月12日に環境省が発表してましたですね。これまでのクールビズより、もっと軽装の超クールビズ。そこで、こんなマクラを考え付いたんです。5月12日に発表されたんは男性ファッションでして、女性のファッションは、まだ組合と協議中なんだそうです。まだ内緒の話なんですが、下はイージーパンツ、ショートパンツ、マイクロミニ、レギンスで、上がキャミソール、チューブトップ、タンクトップという案が出ているのやそうです。来月ですか、職員さんたちによるファツションショーまで予定されているんだそうです。国家公務員さんも、なかなかたいへんでございますね。もう6月に入ってますので、この話は「つくり話」だとお分かりでしょうが、もともと男女雇用均等法によって男性版・女性版は無いのやそうです。

織九
写真①

さて、次の話に移りますね。三年前のメタボ健診で保健士さんからご指導され、落語会の予定が無い土・日は仲間と山歩き、登山、里山歩き、街中ウォーキングをして体重を落とし、その夜は居酒屋で打ち上げという、結局は現状維持という楽しみを続けております。6月11日は、西小坂井駅から豊橋駅までの10.3kmを歩いてきました。JR東海さんのコースでは、 西小坂井駅⇒五社稲荷社⇒豊川放水路(篠束橋)⇒ヤマサちくわ⇒湊町公園⇒吉田宿本陣跡⇒水上ビル(大豊商店街)⇒豊橋駅でした。せっかくでしたので、今まで入ったことのないお店に立ち寄ってきました。「豊橋」の名前の謂れともなっている下地町から豊橋を渡って豊川沿いにある麩の店「織九」(写真①)です。このお麩屋さんは創業慶応元年といいますから、 何と146年の老舗ということになります。蒟蒻・心太・生麩・麩・麩菓子と健康食品が揃えられていました。お土産に大量買いしましたが、元は麩ですから荷物にはなりませんでした。 それから、今回の目的である、新しいパン屋さん「かぜのように はなのように」(写真②) に立ち寄りました。5月18日に豊橋公会堂の道路を向かいにオープンされた、このお店はドイツパンとデリカテッセンがメインですが、そのパンは石焼釜で焼いているとのことです。ライ麦パンは、まだ豊橋でも馴染みが薄いのか、たくさん置かれていたので購入することができました。(写真③)さっそく家で、チーズとオリーブオイルを用意して、赤のスペインワインでいただくことにしますか。私は、ライ麦65%とか75%のパンが大好きなんです。

かぜのように はなのように   ライ麦パン
写真②   写真③


豊橋カレーうどん
写真④

豊橋駅南口広場では三河の特産市が開催されていたのですが、焼きあさりと生ビールや稲荷寿司の誘惑を振り切って、豊橋カレーうどんのお店を探しました。駅西のお店に飛び込んだところ、本日は、13時30分で閉店との理由で断られてしまいました。駅に戻り、駅ビル「カルミア」内の「みかわの郷」に入りました。こちらでも、豊橋カレーうどんのメニューがあったからです。「その98」でご説明させていただきましたが、「豊橋カレーうどん5箇条」があります。①うどん麺類は自家製麺とする。②器の底から、ご飯・とろろ・カレーうどんの順に盛る。③日本一の生産量を誇る「豊橋産のうずら卵」を具に使用する。④福神漬け又は壷漬けを添える。⑤愛情を持って作る。の5箇条なんです。このお店では、皮をむいたミニ・トマトが加えられていました。(写真④)豊橋・三河地区は、料理のジャンルにはこだわり無く、かなり地産地消にこだわっている飲食店が多いと感じられます。これは流通システムの違いなのでしょうか。それとも、オーナー・シェフ・板前さんたちの違いなのでしょうか。 それとも、お客側の意識の違いなのでしょうか。浜松と豊橋の中間に生まれ育った者としては子供の頃から意識しております。

2011.6.16


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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