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清八でございます。
このコラムで紹介させていただきました3月30日の本果寺寄席「柳亭市弥二ツ目昇進祝いの会」(画像1,2)も無事に終えることができました。湖西市新居町内の定期落語会は、浜松市出身の瀧川鯉昇師匠の勉強会として昭和57年10月から始めたのですが、31年66回続けてきました。来演していただいた噺家・芸人さんは36名、延べ300席を聴いていただきました。次回は、「三笑亭可女次・瀧川鯉昇二人会」(別冊ちりとてちん)として予定しております。
今回のテーマは、10年ぶりになります。(バックナンバーその8)浜松市内での寄席では来演された噺家・芸人さんたちには、「浜松の鰻弁当」が当然のように用意されるのですが、私の会では高座に上がる前には、「梅うどん」とか「おぼろうどん」、夏場は「冷やし中華」になることが多いのです。鯉昇師匠が浜松のご出身なのに、鰻がダメ、生の刺身がダメ、当然のように生寿司もダメという体質でしたので、ゲストの方に対しても麺類にしてしまったのです。ところが、高座に上がられる前は、殆どの噺家(芸人さん)は軽いモノを食べられるとのことです。満腹にしてしまうと緊張感が薄れてしまったり、声が変わってしまうからで、おわかりになりますよね。そして、噺家さんとか芸人さんは、用意された料理に対して、「嫌いです」とか「別の料理に代えてくれ」とは言わないように教え込まれています。お客様の気分を悪くするからという理由です。ですから、食べたくない時は、「今はお腹が空いていないから」とか「わきで立ち食い蕎麦しちゃって」とか理由をつけます。以前、私が鯉昇師匠のマネージャー兼運転手兼前座でご一緒に行動させていただいていた頃ですが、お昼に「鰻丼」や「鰻弁当」ではなく、「鰻のかば焼きとライスのセット」がご用意されていて困ったことがありました。結局、私が鰻を二人前とライスを食べ、師匠はライスとおしんこでした。夜の打ち上げも、生寿司、刺身の盛り合わせ、天ぷらの盛り合わせ、鰻の蒲焼、フライの盛り合わせなどテーブルに乗り切らない程のごちそうが並べられます。その会の主催者・支援者様にはたいへん申し訳ないのですが、毎晩だと、確かに「ごめんなさい」となってしまうのです。私自身、東京都内の寄席や地域寄席に通い、顔見知りの噺家さんたちと打ち上げに
ご一緒させていただいていた若い頃ですが、出番前にどのような料理を召し上がっているのか、打ち上げの酒・肴もどのように頼んでいるのか観察させていただきました。都内や大阪、京都、名古屋など大都市では世界中の料理店が出店されていて、しかも深夜・明け方まで営業されていますから、どのような選択も可能だとは思います。これまでは、お蕎麦屋さん、お寿司屋さんにお座敷があったので、その座敷で落語会があって、そのまま打ち上げという
設定ができたのだと思います。しかしながら、今では大きな座敷が無かったり、堀ごたつ風や個室設定のため落語会には不向きになってきたようです。代わりに、ワインバーやイタリアン、フレンチレストランで開催されることが増えてきたようです。そうなると、打ち上げでの酒・肴は、ご想像できますよね。日本酒からワインに、発泡酒から外国のビールに、刺身の盛り合わせがサラミ・チーズの盛り合わせに、小鍋料理、天ぷら・フライの盛り合わせがオイルフォンデュやアヒージョといった組み合わせでしょうか。パスタやピザ、ナンもその場で注文してからつくられるようになりますね。
ちなみに今回の打ち上げでは、ハイネケンの輸入瓶ビール(画像3)とチリのボックス赤ワインにしました。肴は、クリエート浜松南側の味喜屋肉店さんのサラミソーセージ、やまや佐鳴台店さんのピータン、蒲郡・海老萬さんのイカせんべい、地元の鰻屋さんから調達できた鰻の蒲煮と白焼き、これも地元の食材からシラスと新玉ねぎ、青海苔の酢の物、そして蛸とエリンギ、バケットのアヒージョ、チーズが無かったので、チーズのパリパリ焼きパンにしました。年二、三回続けられている「わいわいワイン会」で好評だった肴を再現することが多かったのですが、これまでも八丁味噌のおでん、トムヤンクン、麻婆豆腐、豆腐よう、ゴーヤーチャンプルー、アサリの酒蒸し、サーモンのカルパッチョなどなど、いろいろと工夫しきました。(私ではなく、奥様ですが)お酒も、紹興酒、愛知・岐阜の日本酒、九州の焼酎、ベルギービールなどなど、結局、私が飲んで食べたいだけで、押しつけになっていたのかもしれませんが、居酒屋の飲み放題メニューよりはいいのかと考えております
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こんな打ち上げがいつまでも続けられるよう、お互いに食生活に注意して健康でいたいと強く願っております。
うなぎのなかむらhttp://www.nakamura-unagi.com
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