「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「ハンガリー料理から、こごまの話になりました」

 清八でございます。
10月1日、友人の娘さんの結婚式に出席するため東京都内に滞在できましたので、翌日、お台場へ立ち寄ってきました。東京ビッグサイトで10月1日2日と「JATA旅博」が開催されていたのです。今回の特徴は「Go Around!! The Europe」、フィンエアの就航するイギリス・スカンジナビア・オーストリア・バルト周辺を中心にしたブースが会場中央に設営されていました(写真①)。こうしたイベントでは、フード・コートに珍しい料理が企画されるのですが、今回は、比較的行列の少なかったハンガリーワインダイニング「AZ Finom」に立ち寄りました。ハンガリーの典型的な家庭料理であるセーケイ・カーポスタ(写真②)です。豚肉とキャベツのパプリカ煮込みで、脂っこくなく、さわやかな味わいでした。
グヤーシャ(写真③)もハンガリー代表料理で、牛肉と野菜のたっぷり入ったスパイシーなスープでした。これに、ボガーチャというパブリカパウダーの塗りこみパンの三点セットに、 もちろんワインを合わせていただきました。次のブースでは、株式会社サンズ(手作り・無添加のタコス&タコライス専門店)のタコライス(写真④)です。今回は、アボガドディップサービスということで、少しマイルドな味に変っていました。これだけではお腹に溜まらないと歩き回っていたところ、マカオ観光局のブース内にレストランが設営されていて、何と私の大好きなウー・ファンさんの古箏ライブ(写真⑤)があるとのことで入場しました。料理は、マオカプレート(写真⑥)で、向かって左がポルトガル料理のバカリャウ(鱈)コロッケ、右側がマカオ料理のアフリカンチキンです。お皿の左側の黄色いのが卵プリンです。この後、韓国ブースでは、韓国茶セミナー(写真⑦)を体験、お茶をいただいております。  11月6日7日は、久しぶりに下呂市内の定宿「赤かぶ」に宿泊、高山市久々野町の「坂本酒店」に行ってきました。この両店については、「その78」でご紹介してありますので、今回は省きますが私の古くからの友人のお店です。今回は高速料金節約のため、R257とR41を走行したため、久しぶりに新しい発見がありました。恵那市岩村町に西尾製麺所(写真⑧)という讃岐うどん専門店ができていたのです。ちょうどお昼時で行列が出来ていましたが、約10分待ちで入店できました。店内はテーブル席8席、お座敷席8席の計16席でした。今回は、小エビのかき揚うどん(写真⑨)を注文してみたのですが、いやぁ、なかなかの讃岐うどんでした。これから、昼食時に立ち寄りたいと思いました。翌7日には、合併前の高山市に向かい、あの「ブーランジェリー・トランブルー」へ、立ち寄りました。このパン屋さんも「その78」でご紹介してありましたが、元クープ・デュ・モンド日本代表の成瀬シェフのお店なんです。月曜日の朝10時で観光客で一杯でした。この成瀬さんが、富塚町の「ブーランジェリー・カセル」のお師匠さんなんです。

写真① 写真② 写真③

写真④ 写真⑤ 写真⑥

写真⑦ 写真⑧ 写真⑨

 11月は、とんでもない出会いと、とんでもない間違いに気付きました。「ジョニー・ウォーカー・ゴールド」ボトル(写真⑩)をいただいたのです。さっそく、わいわいワイン会のメンバーで試飲したのですが、とんでもなく贅沢なシングル・モルトでした。調べてみると、100周年を記念して18年ものの熟成したモルトをブレンドして1992年から発売しているとのことでした。実は、以前、台北に行った時、清水の舞台から飛び降りて、免税店で「ジョニー・ウォーカー・ブルー」(写真⑪)を購入してきました。当時は、ゴールドの方が上位だと勝手に思い込んでいたのです。しかし、今回の調査によりゴールドよりブルーの方が上位で、何と究極のブレンドで、50年から60年の熟成モルトを使用していると判りました。このブルーはまだ開けてないのですが、心して試飲しようと覚悟を決めました。

写真⑩ 写真⑪

 小ネタの羅列で、ごめんなさい。10月11月と二ヶ月間サボってしまいましたので、収集していたネタを全部公開させていただきます。「その25」で書かせていただいたのですが、 私の愛読書の中に、高校生の頃から定期購入してきた「暮しの手帖」と農文協の「日本の食生活全集・全50巻」があります。これらの他にグルメ本やレシピ本もたくさん蔵書としてあります。「その98」では、購入したiPad1によって北大路魯山人の著作を全て取り込み、読ませていただくことができました。今年も何冊か購入し蔵書にしてしまった本があります。 その中から三冊、ご紹介させていただきます。一冊目は、熊田忠雄著「拙者は食えん!サムライ洋食箏始」新潮社(写真⑫)です。幕末から明治初期に海外に派遣された留学生・視察団 が当時の西洋料理をどのように出会い、どのように受け入れ、また拒絶したのかが当時の貴重な資料を基にまとめられている一冊です。今でも、年齢に関係なく、海外旅行先で必ず日本食レストランを探す日本人を見かけますが、当時の状況はいかばかりのものであったか、 その時代を想像でき気持ちがよ~く理解できます。二冊目は、友里征耶著「グルメの真実~辛口料理評論家の丸秘取材ノート~」宝島社(写真⑬)です。友里氏は「ガチミシュラン」「グルメの嘘」の著者ですから、この本の内容はご想像がつくと思います。実名(店名・シェフ名・板前名・オーナー名)まで挙げての批評は物議をかもすのではと思いますが、問題提起にはなると思います。内容を書くと失礼になるので小見出しの一部を書きます。「食材の裏」「調理の裏」「メニューと演出の裏」等々。そして、三冊目は、新倉ごま・こごま著「こごまの舌 料理の英才教育」扶桑社(写真⑭)です。テレビ業界が取り上げ過ぎなので「こごまちゃん」の名前はご存知なのではないでしょうか。TVチャンピオン小学生料理王選手権の優勝者で日本酒検定5級に最年少で合格、現在、お母さんのお店「酒ごはん屋あかね雲」を手伝っている小学三年生の女の子です。この本の内容も書くと失礼になるので小見出しの一部を書きます。「利き蕎麦、利きだしをする」「陶器の茶碗を使う」「盛りつけた器の汚れをふきとる」「発酵食品を毎日とる」等々。もし、ご興味をお持ちの方は、二冊目の本と三冊目の本を同時に読まれると見えてくるものがあります。それが何かは、このサイトの関係者、読者であればお分かりになると確信しております。

写真⑫ 写真⑬ 写真⑭

 だらだらと長い「小ネタ」でしたが二回分で失礼致しました。ごめんね、ごめんね-。

2011.12.5


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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