清八でございます。ごぶさたでした。
実は、フランス食品振興会・フランスボルドー委員会のご招待で、2月26日から3月3日までボルドーのシャトー巡りを体験してきました。昨年10月、高山の坂本酒店を訪れた際、たまたま応募のハガキに記入して、すっかり忘れていたのですが、12月の29日に大きな封筒が郵便受けに入っていたのです。「ボルドーワインツアーご招待」と大きく印字されていたので、ひょっとして、新手の詐欺かなと思ったのですが、坂本酒店さんへ問い合わせてみて、本当のラッキーだとわかったのです。
成田からJTBの添乗員付きで、現地では通訳ガイド付のバスでのシャトー巡り、期待に胸は膨らんだのですが、予定訪問先のシャトーの日本語ガイドブックもホームページも発見できず、何ら、予備知識をインプットできませんでした。現地へ行ってみてわかったのですが、パリと比べてボルドーはワインの生産地であって、まだまだ観光地ではないという事です。ネットサーフィンで現地の日本人会のサイトを見つけ、日本語による現地ガイドをプリントアウトできたのが、出発の二日前でした。当然、全ページに目を通す時間はありませんでした。
26日出発は成田9時30分でしたが、国際線なので二時間前の7時30分にJTBカウンター前に集合なので、どうしようもなく前泊しました。ホテルからの送迎バスの関係で7時にカウンター前に到着すると、すでに受付が始まっていて、一人二人三人と集合されていました。今回のご招待は、全国から9組18名の予定だったのですが、1組キャンセルで8組16名のグループということになりました。私たち同様、全国各地から来られた方の開口一番は、「うわぁ、ホンマやった」でした。確かに、誰でも信じられないご招待ですからね。
搭乗手続きの前に、JTB専用ルームでのスケジュール説明があり、本当に行けるんだという思いになりました。エアバスに乗り込んで離陸後、ドリンクサービスですが、もちろんシャンパンを頼みお代わりもしました。一時間程して食事となったのですが、これが何とディナーでした。朝なのにと思いましたが、現地では確かに夕方の時間でした。成田から、遥か12時間45分という長丁場、ipodに入れてきたフランス語会話を聞き続けながら、赤ワインと白ワインをボトルでいただき(機内用の小瓶ですが)、シベリヤ上空あたりで、サンドイッチとウーロン茶をいただき、映画を三本見ているうちに、オランダ上空となりました。
やっと、朝食です。さすがに、これ以上は飲めないのでコーヒーにしましたが。パリ・ドゴール空港到着が現地時間で14時15分でした。国際線から国内線ロビーまで歩いて歩いてですから免税品を購入できる余裕はありません。ボルドーへの出発は16時、機内で軽食でも出るのかと期待していたらドリンクのみでしたので、ハイネケンにしました。17時15分ボルドー空港に着き、荷物を受け取り、通関後、出迎えのガイドさんと初対面です。私は知らなかったのですが、「神の雫」日本テレビ版のフランスコーディネーター、加藤尚孝さんでした。加藤さんはボルドーに約10年生活されていてサンテミリオン市参事委員という肩書きで、ソムリエ、コンセイユと同等の知識・経験をお持ちの方です。
暖房の入っている建物から外に出ても外気温は約10度、寒いという感覚ではありませんでした。ホテルへのバスに乗り込み、約40分間の間に、左右の風景(写真①・②)を楽しみながら、滞在中の注意事項、明日からの現地ツアースケジュールの説明を受けました。それから、今晩の食事をどうするかです。日本時間では深夜の3時、とても飲んだり食べたりする時間帯ではないのですが、現地では夜の8時過ぎ、まだまだ元気ですから。今回、4連泊のホテルはボルドー市中心部に位置するメルキュール・ボルドー・サンテル・メリアデックです。そのホテルにチェックイン後、レストラン情報を伺うと、何と目の前にショッピングセンター(写真③)があり、遅くまで営業しているとのことでした。歩いて3分、店内に入ると先ずはワインコーナーに向かいました。ところが、ワインワインワインと延々と並べられていたのです。当然、ボルドーワイン、他地区のフランスワイン、発泡性ワイン、世界中のワイン、他のアルコール棚には、ドイツ、ベルギー、オランダ、チェコ、そして日本のビールも置いてありました。何と、テーブルワインは1.5ユーロから売られていました。一通り見学して選んだのが、6ユーロの発泡性ワイン(写真④)、そして肴はチーズとサラミ、パックのシーザーサラダ、これだけ購入して部屋で宴会となりました。翌27日は、9時出発のためぎりぎりまで寝ていてもよかったのですが、夜中にお腹がすいてきて、7時半には朝食会場に行ってしまいました。約20年前のパリ旅行時にはクロワッサンとカフェオレのみだったと記憶していたので期待していなかったのですが、今回はチーズ、ハム、ソーセージ、スクランブルエッグ、フルーツ、ヨーグルトと盛りだくさんでした。後から伺うと、旅行者が増えたため、アメリカンブレックファーストに変わってきているとのことでした。これから、世界遺産の見学と期待のシャトー巡りとなるのですが、次回をお楽しみに。
※私だけかもしれませんが、今回のツアーでは両替に困りました。空港で替えておけばよかったのですが、観光地だからどこの町内でもあるだろうと安易に考えていたのです。現地で理由を説明されて納得したのですが、ユーロに統一されたので、ヨーロッパ内では両替の必要性がたいへん低くなって両替所が半減したとのことでした。
2009.3.7 |