清八でございます。
前回の続きです。5月5日の行動です。 この日は、フランドル地方のオステンドに出掛けました。
ベルギー最大のリゾート地であり18世紀にはベルギー最大の貿易港として栄えていたオステンドへは国鉄で、ブリュッセル中央駅から1時間半、ブリュージュからは13分の距離です。港からはドーバー海峡を渡ってイギリスと往復するフェリーや北欧を巡る大型客船が見られます。駅を出ると、ヨット、ボート、そして潮の香りが漂ってきて北海に面
していることがよくわかりました。駅(写真①)から歩いて5分で砂浜(写真②)へ出ました。この砂浜への歩道には魚介類のサラダとスープを売っている屋台がたくさんあって、食べ歩いている観光客が見かけられました。
さて、この砂浜ですが細かな白い砂で貝殻や小石がまったく無く、裸足で歩き回っても痛くありませんでした。大通りには高級ホテルや高級レストラン、リゾートマンションが立ち並び、夏になると大勢の海水浴客で満室状態になるんだそうです。もっとも、北欧のリゾート地と同様、こちらの海水浴は本当に「海水浴」なんです。日光浴をして一日に何度か海水に浸かることで皮膚の新陳代謝を高め、清潔な状態にする目的なんです。その為、今では当然、水着着用ですが水着着用でなかった時代もあったそうです。
ここでのメイン料理は、当然、魚介類です。舌ヒラメやタラ、鮭のグリル、生牡蠣、魚貝のスープなど道に面
したレストランで食されている観光客の多くが注文されていました。日本のレストランで出される魚の倍の大きさで、テーブルマナー教室で教えられた作法どおりだと多分口に入るのに時間がかかるのでは?余分な事を考えてしまいました。
毎日、ヘビーな食生活を続けていましたので昼食は軽めにしました。ベルギー料理の代表的な前菜である「小エビのサラダ」と「スモークサーモン(写真③)」とビールです。前回も書きましたが、付け合せのフリッツは一つにしてもらいました。写真からご想像していただければ、どれだけの量なのか、お分かりいただけると思います。
食後は、高級ホテル街の裏側を街角ウォッチングしながら駅へ戻り、砂浜とは反対側の水路に停泊させている帆船を見学しました。この帆船は、かつてベルギー貿易海軍の訓練船として使われていた3本マストの外洋船で、海洋博物館「メルカトール(写真④)」となっているのです(メルカトール地図、記憶にありませんか)。
さて、このオステンドは夏場、パリやブリュッセルよりも気温が10度近く低い為、避暑地であったり画家のアトリエが多かったそうです。画家ジェームス・アンソール生誕の町でもある為、アトリエとして使われていた家も残されています。さすがにこの土地までは日本人観光客の姿は無く、フランス語圏のリゾート地でした。ご興味のある方は、ぜひお出かけ下さいませ。
ブリュッセルのホテルに戻ると、もう晩ご飯の心配となりました。結局、昨晩も行ったグルメ通りの「シェ・レオン」に入店、「ムール貝のガーリックバター焼き(写真⑤)」と「フランドル風アスパラガス(写真⑥)」とビールにしました。どちらもベルギー料理の定番なんです。いつもならこれでホテルへ戻るのですが、今晩が今回最後のブリュッセルの夜なので
街角ウォッチングをしながら、街角の店で「チョコレートワッフル(写真⑦)」を買ってしまったのですが、このチョコレートの旨かったこと、これは確かにデザートになると思いました。
こうして、翌6日には来た時と逆のコースで、ブリュッセルからヒースロー空港へ移動、
空港内の移動と二度の税関チェックで搭乗口に着いたのが離陸予定10分前、ようやく乗り込んだのですが、満席状態なのに予定時間になっても離陸しません。どうして?と思っていたら、乗り込んできました、ある一団が。ガレージセールのゴリさんとテレビ・クルーの一団でした。同じ列だったので、何となく聞こえてくる会話の様子から、スタイリストのねぇねぇの金属ベルトが金属検知器に何度も反応してしまい別室で調べられた為、という理由がわかりました。(この、ねぇねぇは日本人のフライトアテンダントが食事を運ぶ際、「お肉にしますか、お魚にしますか」という問いかけに、「わたし、オムレツ」と言って困らせていたようです。)連休明けに放映されたスペイン・ロケの帰りらしく持ち込みのスペイン・ワインをずっと飲んでいました。
以上、たいへん長いベルギー・レポートでございました。ベルギー・ビールについてのご質問がありましたら、わかる範囲でお答えできますので、ご興味のある方はどうぞ。
2006.8.7
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