清八でございます。
遅くなりましたが、本年もよろしくお付き合いの程、お願い申し上げます。
拙宅で、年二、三回続けている「わいわいワイン会」の30回目を1月7日に開催できました。今回のテーマは、イタリアとフランスの新酒とシャトー・オーブリオンにアヒージョのコラボとしました。
当日のメニューです。
ワインリスト(写真①)
石垣島沖の紋甲イカの刺身(写真②)
新玉葱とチャーシュー(写真③)
ブリーチーズ(写真④)
サトイモの揚げ出し(写真⑤)
柚子風味油揚げの串焼き(写真⑥)
小エビ・イカ・牡蠣・帆立・ウズラ卵のアヒージョ(写真⑦)
写真①
浜松市内のワインバーやバールのメニューに「アヒージョ」が登場するのが普通になってきたようですが、オリーブオイル料理として、どんな具材が合うのか、いろいろ試しています。今回は、魚介類と豊橋のウズラ卵でしたが、キノコ類も野菜類も合うようなので、次回は加えてみたいと思います。
ここ六年程、ヌーヴォーはドメーヌ・シャサーニュとファルネーゼ(イタリア)の船便を取り寄せ味わうようにしています。新酒に違いはないのですが、ゆっくり丁寧に収穫・醸造された濃厚なワインでありコストパォーマンスに優れていると感じたからです。サリーチェ・サレンティーノ・ロッソは南イタリアの最南端産地の葡萄で、樽の材質にこだわっており、
濃い果実味でした。そして、今回の目玉は、クラレンドル・ルージュ。ルクセンブルグのロベール殿下の所有するシャトーでネゴシアンワインですが、カンヌ映画祭御用達とのことでした。実は、拙宅でのワイン会の準備をしていただいている高山市久々野町の「坂本酒店」
さんは、三年前から高山市内のホテルで「ワイン試飲会」を独自で開催、(株)稲葉、(株)モトックス、ヘレンベルガーホーフ(株)、ヌーベル・セレクション、エノテカ、布袋ワインズという
輸入会社からワインを取り寄せ試飲していただき、岐阜県内でのワインの普及を図られているのです。下呂市から高山市内の方には、たいへん幸せな環境だと思います。今回は、昨年10月22日に開催され43種類を準備されたとのことでした。11月7日に店舗に伺った際、
在庫も確認させていただき、今回の選択の参考にさせていただきました。
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写真⑧ |
昨年四月の「ちりとてちん」では、「3.11の夜から全国紙や民放テレビ、週刊誌等の地震・津波・原発報道から避けるようにしてパソコンでネット上のサイトを覗いたり、ラジオ岩手・ラジオ福島で現地の情報だけを聞いて、本当は何が起こっているのか確認していたこの一ヶ月でした」と書かせていただきました。実は、iTunesの登場以来、インターネットラジオやポッドキャストでラジオを聴き続けていました。年明けからの「食べログやらせ」について、発信者側からの意見は聞こえてくるのですが、肝心の消費者側からの意見が見えてきません。同じ「やらせ」でも悪意のある口コミ情報は消費者側からだったと感じていたので、何とも不可思議な情報操作になってしまうのではないでしょうか。ところで、このソルトの関係者、愛読者の方々に、どうしても聴いていただきたいラジオ番組がスタートしていました。NHKラジオ第二で1月8日から毎週日曜日朝6時45分から7時25分(再放送は、13時20分から14時)放送の「こころをよむ 食べるということ 民族と食の文化」です。講師は、農学博士の小泉武夫さんです。すでにテキスト(NHK出版)は発売されていますので(写真⑧)、こちらを読んでいただいても結構です。「食育」「地産地消」「発酵食品」「日本の食文化」「非常食」……。たいへんわかりやすく、今の言葉で伝えてくれています。私がもし教育委員か家庭科の教諭だったら、副読本に加える一冊です。
昨年までで110席、しょうもないコラムにつきあっていただきまして、ありがとうございました。お詫びと、本年以降のご愛顧を期待致しまして、「龍神」という小噺をご紹介します。
ある村で長いこと雨が降らないんで、干ばつで困っておりましたな。そこで龍神さんをお祭りして、どうぞ雨を降らして下さい、と村人が頼みますと、三日三晩、大雨が降って、干ばつが助かりましたな。そこで、お宮を建てて龍神さんをお祭りすることにしたんですな。ところが、その年の冬はえらい寒い冬でして、もぅ寒うて、寒うて、……寒波襲来でどうしょうもない。そこで、もういっぺん龍神さんにお願いしようと、村人一同がお宮に集まりました。「どうぞ、龍神さん、この寒さをどうにかして下さい」と云うと、龍神さんがお出ましになって、「夏の雨降りの方は、わしがやるが、どうも暖(あ)ったこうしてくれというのは、わしでは困る。倅の、こたつに頼んでくれ」
おつかれさまで、ござりました。