「ちりとてちん」?
実は落語の演目です。三味線の音色から取られた“微妙な”食材(?)「ちりとてちん」。
噺家の目から見た“食”の話題を取り上げてもらいます。さて、どんな話が飛び出すのやら・・・

「紙上 ベルギービール試飲会」

 清八でございます。

 今年のゴールデンウィークは、二年半ぶりに長野市戸隠の「パイプのけむり」に行ってきました。この森の中の喫茶店については、早い時期からリンクしていますので、くわしくはHPを覗いていただきたいのですが、今回の目的はギタリストの佐藤正美さんの25人限定ライブが5月5日に企画されたとの事でお伺いしたのです。例年に比べ日中の気温が高めで、何と20度でした。その影響でしょうが、桜と水芭蕉を同時に楽しめるという風景を久しぶりに堪能できました。さて、このコンサートには佐藤さんのお弟子も含めて東は群馬県、西は徳島県からご常連の佐藤ファンが集合され、素晴らしく雰囲気のいい時間をいただきました。当夜は、打ち上げも予定しているとのメールによりベルギービールを3種類、持参致しました。マスター・マダムにも「ちりとてちん」内でのビールを実際に味わっていただけました。

 今回、私が、ワインと共に年間を通じて宅配を頼んでいる高山の「坂本酒店」さんから大量にベルギービールを購入しましたので、日本で入手しやすい8種類を紹介します。(下記写真参照)その前に、このコラム内では既に6回、ご紹介させていただいたのですが、初めての方に基礎知識です。ベルギーは、地ビールの国で、約500種類の銘柄があると言われています。日本と同じ普通のビールがピルスと呼ばれ、小麦と大麦を二回発酵させたビールがグース、さくらんぼを漬け込んだチェリー・ビール、そして全国の修道院で造られてきたのがトラピスト・ビールで、それぞれアルコール度数は、何と3%から12%まで揃っているのです。平均温度が低く、晴天の日が少ないためか、日本のようには冷蔵庫で冷やしては飲んでいません。フランスワインに匹敵する程の質と量のビールがあり、食前・食中・食後用に分けられるビールが存在しているのです。その味ですが、酵母菌が生きていて、フィルターを通してありませんので、日本の麦以外で造られている普通のビールをビールとして長い間信じて飲んでいる方にとってはクセが強いと思います。

 余分な事ですが、日本の「米やさつまいもやじゃがいもで造られているビール」は、ビール法のあるEUではビールとしては販売できません。「雑酒」扱いとなりますので、ご注意ください。国産ビール会社には申し訳ありませんが、これだけ値上げが続くと、輸入ビールの割高感は無くなっていくかもしれません。誰が製品開発されたんか知りませんが、業務用(飲み放題)の生(ビールではなく、発泡酒なんやそうですな)は、いいかげんにやめなはれや。

 
「Hugaarden White」アルコール4.9%
 

「CHIMAI Premiere」アルコール7.0%

原材料:麦芽、小麦、ホップ、コリアンダー、オレンジピール、酵母   原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、酵母

 
「Hoegaarden Grand Cru」アルコール8.5%
 
「Duvel」アルコール8.5%
原材料:麦芽、ホップ、コリアンダー、オレンジピール、酵母   原材料:麦芽、ホップ、酵母

 
「Leffe brown」アルコール6.5%
 
「Pauwel Kwak」アルコール9.00%
原材料:麦芽、トウモロコシ、ホップ、酵母   原材料:麦芽、ホップ、糖類、酵母

 
「Delirium Tremens」アルコール9.0% (和訳すると「アルコール中毒による震え」)
 
「Belle-Vue Kriek」アルコール5.1%
原材料:麦芽、ホップ、糖類、コリアンダー   原材料:麦芽、小麦、ホップ、サクランボ

2008.5.25


38年間、お付き合いしている長野市戸隠の森の喫茶店です。


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